肥田裕久
コミュニケーション改善コンサルタント
プロコーチ
セミナー・研修講師
人と人をつなぐコミュニケーションツールは、発展の一途をたどっております。
文字によるコミュニケーションから、声、そしてオンラインでのモニター越しのコミュニケーションまで、ツールは様々なコミュニケーションの形を支えてくれています。
しかしながら、それらのツールをうまく使いこなすことができなければ、不要な問題を引き起こすこともあります。
あなたは高校生のITリテラシー教育で行われている、問題文をご存じでしょうか。その一部をご紹介します。
<問題>
オンラインのメッセージアプリで複数人の友人とグループメッセージをしています。
その中で以下のようなやり取りがありました。
女子生徒A:明日、みんなで遊びにいかない?
女子生徒B:いいね、行きたい!
女子生徒A:なんで来る?
この後、Bさんは傷ついてしまいました。
それはなぜでしょう?
いかがでしょうか。どうしてBさんが傷ついてしまったのか、お分かりになるでしょうか。
答えは、Bさんは「どうして明日の遊びにあなたが来るんだ?」と解釈してしまい、いじわるをされているように感じたからでした。
Aさんは単純に、どのような手段で来るかを尋ねているだけですが、言葉足らずな理由で誤解が生まれてしまったというわけです。
この例題をご覧になったとき、もしかするとあなたは「そんな間違いなんてするはずない」と笑うかもしれません。
ですが日常生活において、このようなコミュニケーションエラーのせいで、関係性が悪くなるということは日常茶飯事なのです。
このような問題は大人も子ども関係なく、当たり前のように目の前に横たわっています。
もしも話し手がもっと丁寧に伝えていたら、もしも聞き手が冷静に確認することができたなら、人間関係の問題の多くは未然に防ぐことができるでしょう。しかしながらこのようなコミュニケーションを取れない人が多いのも事実です。
なぜ効果的なコミュニケーションが取れないかというと、答えは簡単で、誰からも教わっていないからです。
学校でコミュニケーションという授業はありません。
そのために学校の先生でさえ、生徒や保護者とのコミュニケーションで間違いをしてしまうのです。
コミュニケーションは単純な言葉のやり取りではありません。
「人格」「尊重」「感情的安定性」「傾聴力」「表現力」「論理力」といった、6つの要素によって支えられる「人間力」によって質が決まります。このうちどれが欠けても、質の高いコミュニケーションを望むことはできません。
コミュニケーションを磨くということは、人間性を磨くことに他なりません。つまり、コミュニケーション力は人生の基盤となる能力といえるのです。
コミュニケーションが変われば、人生は変わります。
あなたがコミュニケーション力を高めて、充実した人生を手に入れていただくことを使命として、コーチングやセミナー、研修をとおして、徹底したサポートをご提供しております。