「先生、ここの意味がわかりません!」
学校の講義やセミナーでの質疑応答などでは、このような質問が出ると思います。
この質問は分かりにくかった事を詳しく知りたいという欲求から出るものです。
今回の質問についてのお話しはこのような質問ではなく
相手から様々な情報を引き出すときの質問のコツについてシェアしたいと思います。
実は質問には二種類あります。
ひとつは「クローズドクエスチョン」
そうしてもうひとつは「オープンクエスチョン」
ではこの二種類の具体的な使い方はどんなものがあるのでしょうか?
それぞれの質問を簡単に説明すると
・クローズドクエスチョンは相手から「YES」「NO」を引き出す質問。
・オープンクエスチョンは相手から自由な意見や考えを引き出す質問
となります
それぞれの質問にはメリット・デメリットがあり
使いどころを的確にすれば、大きな効果が生まれます。
クローズドクエスチョン
例
「今日は暑いですね」→「そうですね(YES)」
「明日は休みですか?」→「仕事なんです(NO)」
「○○という結論でよろしいですか?」→「はい(YES)」
といったように、回答が二択になるような質問をクローズドクエスチョンと言います。
こちらの質問に対し相手に「意思表示」を促すことができます。それにより相手の判断を明確に知ることができます。
また回答の種類が「YES」か「NO」の二択なので、即答が期待できます。
相手の状況について質問することで、相手の状況を素早く正確に知ることができます。
質問内容をこちらの意図した内容にすることで、相手を上手く誘導することもできます。
クローズドクエスチョンは、相手の意思確認やこちらの思惑通りに相手を誘導するのに都合のよい質問法となります。
その反面、意図された返事を導くためには、質問内容を精査し具体的で的確な質問にしなければなりません。
また返事は「YES」か「NO」なので、会話が続くことはありません。
オープンクエスチョン
例
「好きな映画はなにですか?」
「旅行で楽しかったことはどんなことですか?」
「次の休みはどこにいきますか?」
といったように、回答の選択肢が複数ある質問をオープンクエスチョンと言います。
これは相手の経験や知識など、こちらからは見ることのできない情報を引き出すのに有効な質問となります。
この質問は自由回答となるので、回答の中にでてきたキーワードを拾いさらに質問を重ねることで、より深く相手を知ることができるようになります。
また回答の選択肢が多いので、必然的に会話量が多くなります。
相手との間を持たせたいときなどに有効な質問となります。
一緒にいて居心地のいい人になる
初対面の人と会話が続かないという方は、クローズドクエスチョンを多用している場合がほとんどです。
そうではなくオープンクエスチョンをすることで会話は広がっていくので、この手法を覚えているだけで会話の途中の沈黙がかなり削減されます。
相手に会話上手と感じてもらうには、8:2で相手に多く喋ってもらうだけです。
人は誰かの話を聞くよりも、自分の話をしたい欲求を持っています。
その欲求を満たしてあげることで、好感度は確実に上昇します。
そのためには『いい質問』が必要になるので、自分なりの「定番の質問」を持っていると会話を盛り上げることができるでしょう。
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