前回の記事で紹介した『10円の価値』というお話し。
ストーリーをざっくりと改めて紹介すると
『障害者支援を目的とした全寮制の学園に入学した男の子が、1円~500円の硬貨で一番価値があるのは10円と言い続けました。その理由は離れて暮らす両親の声が聞けるから』
という愛情に満ちたストーリーです。
このお話しから前回は
『客観的価値≠主観的価値』
という要素を抜き出して紹介しました。
実はこれが『情報の加工』なのです。
『情報の加工』とは
では情報の加工とは一体何かということですが、一言で表現すると
『切り口を変える』
ということです。
図にしてみました。
円柱形の切り方で、断面形状が円になったり長方形になったりします。
これは情報でも同じことが言えるのです。
情報をどのように『切る』のかで、見えてくる形が変わってくるわけです。
『10円の価値』の切り口を変える
学園をメインに切ってみると今回の話しは
『障害を持つ子どもがいる家庭に家族愛を教える』
というプログラムのために、親子の接触回数を制限していると言えます。
意図的に関係を断ち切ることで、欠乏感を生み出し
たとえ障害をもっていたとしても、自分たちの家族だと強い気持ちを育む
これは子どもだけを教育するのではなく
家族全員を教育することが大切なのです。
というロジックで展開することも可能です。
『切り口』を見つけるためには?
目の前の事実を注意深く観察することです。
刑事事件の捜査格言に『現場百遍』というものがあります。
事件現場にこそ解決の糸口があるという意味です。
現場にある事実を様々な角度で『切る』ことで
その裏にある『意味』を見つける作業です。
そしてこの行為は製品のイノベーションを起こすための戦略でもあります。
実際に使われる姿をみて、その行為の意味を見つける。
そうやって様々なイノベーションは生まれています。
『切り口』を見つけることは
『入力→出力』の『→』の部分にあたります。
すなわち、考えるために必要な力でもあるのです。
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