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感情と思考の関係

論理思考と聞くと、感情の入り込む余地は無い。

そう考えている方が多いと思います。

ですが論理思考と感情には、とても大きな結びつきがあるのです。

 

というのも、人間は冷静な思考よりも感情で動いている生き物なのですね。

ついつい必要無いのに、衝動買いしちゃった経験ないですか?

冷静に考えれば買う必要なんて無いのに、買ってしまう。

それは感情が大きく動いた結果なんですね。

 

これは人間だけではありません、全ての生物が同じといってもいいくらいです。

長い時間をかけて進化した脳には、太古の名残が残っています。

どれだけ人間的に振る舞おうとしても、ときとして動物的になることがあります。

 

今回は論理思考と感情の関係をお伝えします。

 

 

古い脳と新しい脳がある?

 

人間は『古い脳』『新しい脳』の両方を持っています。

古い脳とは『脳幹・大脳基底核・脊髄』です。

これらの脳は爬虫類脳と呼ばれ、心拍・呼吸・体温調整など

生きるために必要な要素を担っています。

これらの要素は全ての生物に備わっている、生命の基本機能ですよね。

 

また『大脳辺縁系』は哺乳類脳と呼ばれ、こちらも古い脳に分類されます。

ここでは喜び・愛情・怒り・恐怖などの情動を担っています。

これもまた種を存続させるためや、自分の守るために必要な力です。

 

恐怖がなければ危険を察知しることはできませんし

愛情がなければ良好な相互関係を構築することも出来ません。

これは種の存続のためにも、必要な要素となっています。

 

そして新しい脳は『大脳新皮質』と呼ばれ、右脳・左脳とも呼ばれています。

ここでは知能・記憶・言語・創造・モラルなどを担っています。

これらのキーワードがでてくると、やっと人間らしくなってきますよね。

それもそのはずで、『大脳新皮質』は人間脳と呼ばれているのです。

 

 

論理思考は感情の上に乗っている

 

古い脳と新しい脳の位置関係は、脳の奥にいけばいくほど古い脳になります。

つまり脳の外側が新しい脳であり、人間らしさを担っている部位なのです。

言葉を換えると、人間らしい思考は古い脳の上に乗っているのです。

 

土台部分が古い脳ということは、感情が基礎となると言えますよね。

さらに言うと、本能的な部分には感情を担う部位のほうが近いのです。

その位置関係がそのまま生きるために必要な要素となるのです。

 

すなわち、生きるためには感情が重要であり、その次に理性となるのです。

幾ら理性的に考えようと思っていても、感情のほうが強力な影響を及ぼすのです。

 

 

感情を整えることが重要

 

脳の器質的な関係と同じように、感情が思考よりも優先されてしまいます。

という事は、感情を安定させることが、論理思考には必要だと言えるのですね。

 

普段ならなんてことない作業でも、イライラしているとうまくいかない。

そんな経験はありませんか?

これこそが感情が優先されている状態なのですね。

 

的確な思考をするためには、感情をうまく手なずける必要があるのです。

つまり思考技術をいくら学んでも、土台である感情のコントロール法を身につけていなければ、それらの技術を100%発揮する事は出来ません。

 

論理思考と感情は非常に密接な関係にあることを覚えておいて下さいね。

 

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