人それぞれ、幾万の答えがあると思います。
その一つには『理想の自分への到達』が含まれると僕は考えています。
理想の自分。これも抽象的な表現ですね。
例えば、ピアニストとして生きていく。
理想の自分とは、自分の力だけで生きていく力を持つことと言えますよね。
ここが難しいところです。
その力を持つためには、たゆまぬ努力が必要となります。
そしてその努力を継続させるエネルギーも必要です。
しかし、多くの人は理想の自分に到達できていません。
それは途中の『壁』に遮られて、エネルギー切れになっているからなのです。
理想の自分に到達するまでには『５つの壁』が存在します。
その壁とは一体なにか？
壁の前に少し僕の話を
僕は現在、個人の方にコーチングを行い、秘められた能力を引き出すお手伝いをしています。
それまでは会社員として働きながら、脚本執筆の活動をしていました。
脚本と出会ったのはおよそ２０年前。
脚本術を学び、創作の炎を燃やして完成した処女作。
タイトルは「ヒーリング」
僕は初めて書いた作品をみて、最高に面白いと感じていました。
そして自分の才能に酔いしれていました。
その作品をプロの作家に添削してもらったところ、煮ても焼いても食えない駄作という評価を叩きつけられました。
僕としては「これは素晴らしい作品です！すぐにでもデビューしましょう！」くらいの言葉を期待していたのですが、なんのことはありません奈落の底にたたき落とされたのです。
僕はその評価を耳から血が出るほど我慢して受け入れました。
そうしてさらに脚本を深く学んでいったのです。
それから月日が流れ、ゴーストライターとしてですが作品制作に携われるようになりました。
「５つの壁」とは、僕が作家として活動するまでに直面した壁です。
そしてこの壁は、様々な分野に共通したものであることも知りました。
自分の自信を打ち砕く壁
これが第一の壁です。
まさに僕が経験した壁ですね。
「素人ほど怖いものはない」これは師匠の言葉です。
新しい才能が怖いのではありません。
才能が無いのにあるように振る舞うことが怖いということです。
現実を知らないにもかかわらず、自分は天才だと思い込む怖さ。
今から思えば、何を考えていたのか分かりません(苦笑)
ちなみにこのブログを書くにあたって作品を読み返してみたのですが
まあ、ひどいのなんの。
人様に見せることなど出来ません。
この壁に直面したとき「自分には向いていない」と諦めてしまうのです。
自分の能力を認め、歩き出す壁
前に進むために乗り越えなきゃならない壁です。
一度の失敗で立ち止まってはいけません。
最初なんて失敗して当たり前なんです。
いきなり成功するなんてものは、宝くじに当たるようなもの。
結局は地道に歩くという覚悟を決めることでしか進めないのです。
僕が歩き出せたのは「作品を世に出したい」という強い願望でした。
端的に言うと『欲望』ですよね。
どれだけ強い欲望を持つことができるのか、ここがポイントになります。
自分と成功者との能力差の壁
遅い歩みであっても、着実に前進していきます。
そうすると今まで見えていなかった景色が見えるようになります。
成功者、つまりその道の先行者の能力の高さです。
その背中は遠く小さい。
本当にあの場所にたどり着けるのか？
焦りと不安が襲いかかります。
振り返ってみても、スタート地点がすぐそこに見える。
進んだと思っても、ほとんど進めていない。
その状況に耐えられなくなってしまって、壁に捕まってしまうのです。
ですが考えてみて下さい。
先行者もいま自分が見ている壁と直面しているはずなのです。
それを乗り越えたからこそ、遠くまで歩いて行けたのです。
能力差の壁は幻想でしかありません。
歩き出せば消えてなくなるのです。
進退を決断する壁
アマチュアとプロの分水嶺の壁ですね。
責任の壁と言ってもいいかもしれません。
趣味の場合でも、賞を獲りに行くかどうかという判断です。
ここはプロとアマチュアの観点で進めますね。
この違いはたった一つだけです。
ギャラを受け取るかどうか。これだけです。
ギャラが発生するということは、それだけの責任が発生します。
打ち合わせ・質・修正・納期などなど。
様々な要件がついて回ります。
一人で黙々としていい世界ではありません。
多くの人と協働して作り上げていくのです。
自分のせいでダメになるかもしれない。
そのプレッシャーを跳ね返し、オファーを受けるかどうか。
その決断の壁は相当な高さです。
しかしここを越えなければ、理想への達成は絶対に叶いません。
自分の限界を超える壁
これまでの壁は、他者との関わりで発生していました。
しかし第５の壁は、自分との戦いです。
さらに言うと、第５の壁は永遠に続きます。
明日は今日の自分よりも成長していなければならない。
理想の達成とは、終わりの無い旅路でもあるのです。
ですが安心してください。
ここまで来ることができれば、自分を越えることが楽しくなっています。
自分を越えることで、新しい自分に出会えるし新しい景色が見られる。
これほど心が躍動することはありません。
立ち止まってはダメなのです。
常に前進あるのみ。
ときには立ち止まって、振り返ることも必要です。
しかし、基本は前進し続けることです。
今回のブログは結構なボリュームとなりました。
分けて書いてもよかったのですが、これは一つの記事としてみなさんに届けるほうがいいと判断したので、一気に書ききりました。
みなさんも人生を振り返ってみて下さい。
きっと壁の前で戸惑っている何かがあるのではないでしょうか？
実はそれらは、改めて歩き出すことが出来るのです。
理想が消えて無くなっているわけではありません。
ただその場に留まっているだけなんですね。
一歩を踏み出してみて下さい。
目の前の壁を直視して下さい。
きっと、壁のほころびを発見することができるはずです。
そこに杭を打ち立て、切り開くのです。
悔いを持たないために、杭を持つのです。
自分の手で切り開く未来は、素晴らしいですよ！
そのお手伝いが必要なら、連絡してくださいね。
僕はあなたの味方です。
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