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自転車が無くなった!?

自転車って便利ですよね。

この季節だと風を感じながらのサイクリング。

小回りもきくので、細い道でもス~イスイ。

カゴもあるので、少々の荷物も運べます。

 

移動にも、ちょっとした運動にも、そして気分転換にも。

一台で何役にもなってくれる、それが自転車です。

 

マンションに住んでいるのですが

ふと、近所のスーパーに自転車で買い物にいこうと思い

駐輪場に行ったわけです。

 

すると、いつも置いてる場所に自転車が無い!

マンションはオートロックになっていて

駐輪場はオートロック内にあるので、住人が入ってくることは出来ません。

にもかかわらず、自転車が無くなっていたのです!

 

 

 

消えた自転車は一体どこに?

 

オートロック内にあるため、自転車にはカギをつけたままでした。

考えられる原因は

①オートロックのドアが開けっぱなしで侵入者に盗まれた

②カギが付けっぱなしなので、住人が無断使用

この2つくらいです。

 

とはいえ、これまでマンション内で盗難にあった話は聞いたことがない。

マンションの住人で、そんな事をする人がいる噂を聞いたことがない。

経験と状況を冷静にみると、①はあり得ますが②はあり得ません。

 

やはり盗難かと、結論を出そうとしたその瞬間

あることを思い出したのです。

 

今日、どこかの部屋の住人が引っ越していたということに!

 

 

引っ越し業社へ連絡だ!

 

③引っ越し業社が間違って持って行った

という新たな可能性がでてきたわけです。

 

ということで、引っ越し業社へ早速電話。

 

「はい、○○引っ越しです」

「もしもし、引っ越しの依頼ということではないのですが、確認して欲しいことがあります」

「はい、どういった事でしょうか?」

「実はですね、マンション内の駐輪場に停めていた自転車が無くなってまして」

「はぁ…?」

「それで本日、マンションのどなたかが引っ越しをされたのですね」

「ええ」

「それで可能性の一つとして、自転車を間違って持って行ったかもしれないと思いまして、連絡させていただきました」

「そう…なんですか(いやいや、ウソでしょ的な声質)」

「もちろん盗難という可能性もありますが、盗難届を出す前に別の可能性を潰しておきたいんです。なので、確認をとっていただきたいのです」

「わ…かりました。ではご住所を頂戴できますか?」

「はい、住所は……」

「では担当支社へ確認を入れてみますので、折り返しご連絡ということでよろしいですか?」

「はい、結構です。宜しくお願いします」

 

 

十数分後

 

 

「もしもし、私○○支社の××と申します。大変ご迷惑をおかけしております。ご指摘のとおり、自転車を間違って積んでしまっていました。これからすぐにお届けしますので、二十分ほどお待ちいただけますでしょうか?」

「やっぱり間違っていたんですね() わかりました、できるだけ急ぎでお願いします」

 

 

十数分後

 

ドアホンが鳴った。

出ると平身低頭の業者さん。

「この度はご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」

と頭を下げ続けるばかり。

 

ここで僕が取れる選択肢は以下のもの。

 

①『自転車が無かったせいで用事を済ますことができなかった。この損害をどう穴埋めしてくれるんだ!』

②『この事は本社へ厳しく伝えさせてもらいます。何故こうなったのか、こちらが納得のいく正確な原因分析と対策書を改めて持ってきて下さい』

③『自転車が戻ったのでいいですよ、もう勝手に持って行かないでね()

 

さて僕が取った行動はというと。

 

答えは③です

数十分のロスはあったものの滅多に起きない出来事を経験できたことで、そのロスした時間は十分に元を取れていると判断しました。

こうやってここで紹介するネタとしても使っていますしね。

 

面白いことが起こるものです。

 

 

ここがポイント

 

今回の事件も、どんな視点で見つめるかで様子は変わります。

自分の自転車を勝手にもっていかれて、怒り心頭となるのか。

この件を利用して、幾ばくかの利益を得ようと画策するのか。

相手を許し互いに気持ちよく済ますのか。

 

どんな選択をするかは、その人それぞれの『価値観』で決まります。

それとともに『感情』も関係してきます。

 

ある事案が発生したとき、自分がどうその事案に関与するのか。

どんな態度で関与するのか。

その瞬間にこそ『人間力』が問われるのです。

 

今回は特別なシチュエーションでしたが、日常のあらゆるシーンで

どう『反応』するのか、もしくは『対応』するのかを判断しなければなりません。

そのためには常に自分を冷静に保ち、感情的にならず頭で考えることが必要です。

 

 

そんな思考のクセを身につけることが出来るのが、僕の講座です。

自分の気持ちをご機嫌にする。

 

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