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感想・意見・フィードバックの違い

 

部下育成は全ての組織で重要な課題です。

ですがうまく機能している組織はそれほど多くありません。

そのために、書店にいけば部下マネジメントの書籍が

本棚に所狭しに並んでいますよね。

 

そしてそれらの書籍に共通して書かれているのは

『フィードバックが大切だ』というものです。

 

でもここで多くの方が思うことがあります。

『結局フィードバックってどうするの?』

という疑問なんですね。

 

今回はフィードバックについて詳しく解説します。

 

 

フィードバックぽいもの

 

フィードバックの表現を変えると

『相手に自分の言葉を届ける』

とも言えます。

 

そしてこの行為には3種類の定義があります。

『感想』『意見』『フィードバック』

これらは伝える内容が明確に違うのですが

この違いをちゃんと意識して使っている方は多くありません。

 

フィードバックそのものについて解説する前に

まずフィードバックぽいものについても分かりやすく解説しますね。

 

 

感想について

 

感想は、相手の言動を見たあとで

自分の内面にある情報と結びつけ

そこから想起された事柄となります。

 

つまり、相手の言動と自分の経験や知識を結びつけます

その結果生まれてきた、感情について相手に伝えるということです。

 

例えば相手が、自分なりの健康法について話したとします。

その話を聞いた人が、自分が経験した健康を損なう出来事や

他人から聞いた、健康上の問題、身近な人の健康についてなど

そういったものと情報を結びつけます。

 

結果

『私も膝が痛くなる事があります。

 これは筋力が低下しているということなんですよね。

 知り合いも歩かないことで、足を悪くしました。

 健康は本当に重要だと、改めて思いました』

という言葉になったりします。

 

これが感想なんですね。

 

 

意見について

 

意見は相手の言動を見たあとで

自分が思う正しい姿を告げることです。

 

つまり意見は、聞き手の正義を相手に伝えるということです。

意見は使いどころが非常に難しく、場合によっては

意見を伝えることで、相手の気分を害することにもなりかねません。

意見は相手の事を想っての発言でもありますが

自分が『正しい』と思っていることが主体となっています。

 

相手の心情を基本的には考慮出来ていない場合が多いのですね。

 

『あなたの考は販売の強化についてということですね。

 販売の強化を進めるより前に、顧客理解が優先ではないでしょうか。

 そうしなければ、正しいメッセージを届けることができません』

といったように、相手を否定することにも繋がります。

 

 

フィードバックについて

 

フィードバックは相手の言動を見たとき

自分が感じたありのままを伝えるということです。

 

つまり、鏡となって相手がどのような感じだったのか

そのまま素直に伝えます。

そこに自分の感想や意見は存在しません。

あくまでも相手のありのままを伝えるということです。

 

人は自分を絶対的に客観視することができません。

どうしても主観的な見方が残ってしまいます。

そのために、様々な盲点が存在してしまいます。

ですがフィードバックで、ありのままの姿を提示されることで

自分の盲点に気付くことができるのです。

 

フィードバックは相手に『気付き』を与える行為なんですね。

だからこそフィードバックをするには、真剣に相手と対峙する必要があります。

中途半端な対峙では、ありのままを伝えられません。

取りこぼした情報を『聞き手の主観』で補ってしまうからです。

そうなると意見や感想になってしまいます。

 

 

いかがでしたか?

『相手に言葉を届ける』という行為は同じですが

内容は全く違うということなんですね。

みなさんも、様々な場所でフィードバックが必要になると思います。

そのときは今日お伝えした事を思い出してくださいね。

 

フィードバックは相手を尊重する気持ちがあって出来ることです。

 

相手の成長を心から願うことが大切なんですね。