交渉するとき、相手を否定することで交渉が不利になる場合がありますよね。
とは言え、相手の話を肯定ばかりしていると、これも不利になります。
相手の気分を害さないような、やんわりとした否定が出来ると楽ですよね。
ということで今回は、相手の気分を害さないような否定の仕方をお伝えします。
このやり方をマスターすれば、交渉の場の雰囲気を崩さずに、自分の主張が出来るようになりますよ!
まずは相手を尊重すること
交渉事の場合、勝つか負けるかという考えで挑んでしまうと、相手を尊重することはできません。
勝ち負けを競う場合は、自動的に相手は自分の敵になってしまうんですね。
そうなると尊重とはほど遠い、相手を打ち負かしてやろうという気持ちになってしまいます。
そんな気持ちで挑んだとき、その場では相手を言い負かすことが出来たとしても
その後に契約が結ばれるかというとそんなことは無いですよね。
自分のプライドをボロボロにした相手と、これ以上の関係を結びたいと思う人なんて、まあいないでしょう(笑)
スタートは相手を尊重することから始まります。
反対意見を受け止める
人は自分と反対の意見を投げられると、反射的にそれを打ち返そうとしてしまいます。
そうなると相手にも剛速球を返すことになるので、相手は避けるか打ち返すしかできなくなってしまいます。
これはマズイやり方ですよね。
反対意見が出たときはそれに反応するのではなく、対応するようにしましょう。
対応というのは「相手の反対意見の根拠をじっくりと確認する」ということです。
理由も聞かずに反論しようとすると、持論だけで塗り固められた情報になります。
そうなると相手はますます、こちらの言葉に耳を傾けてくれません。
しっかりと相手がなぜ反対しているのかを確認しましょう!
理由を分類して、対応しよう!
理由を確認したのなら、その理由を「内的理由」と「外的理由」の二種類に区別してみましょう。
内的理由はその人の考え方から出ている理由です。
つまりし思い込みで反対ている場合があります。
その場合は相手の考え方が通用する状況を提示し、今の話題はその状況では無いということを丁寧に解説しましょう。
例えばこんな感じです
「そういった理由で反対なんですね。お話ありがとうございます。確かに、○○という状況であれば、あなたの考え方で大正解ですよね。それは私もそう思います。そう思って当然ですよね。ただ、今回の場合は状況が少し違うんですね。今回は××という状況でのお話なのです。そう考えると、先ほどの理由はどうでしょう?」
ここで重要になってくるのは、最後で否定しないということです。
相手に考えてもらうんですね。そうすることで相手が納得したなら、自分で自分の理由を取り下げることになるので、強い抵抗感を感じることがありません。
外的理由の場合は、相手の状況に共感を示しましょう。
その上で、その状況を解決できる手段を一緒に考えます。
すると相手は、同じ問題に一緒に取り組む仲間と感じるようになります。
解決策についてはケースバイケースなので、その人に相応しいものをその場で見つけてる必要があります。
そのためには普段から、様々な事を「想定」しておくことが大切になります。
相手を尊重し、丁寧に対応する。
これこそが、交渉においてなによりも大切な意識なんですね。
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