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事故対応をうまくできた理由

先週のメルマガでは、事故にあったことをお伝えしました。

事故という言葉からか、多くの方から大丈夫ですかという

心配のお声を頂きました。

 

ご心配には及ばす、いたって元気ですのでご安心ください^^

また返信を下さった方には、心より感謝します。

メルマガで繋がっているんだな~と、改めて嬉しく思いました。

 

頂いた返信には、事故対応についてお褒めの言葉をたくさん頂戴したんですね。

ということで、どうして最善の事故対応が出来たのかをシェアしたいとおもいます。

 

 

フェーズ1 事故直後

 

交通事故は基本的に非日常です。

普段の生活に無い出来事と遭遇すると、パニック状態になりやすいんですね。

パニックは感情が優位になっている状態となり、

論理的に考える脳の機能が低下してしまいます。

 

なのでここで重要になってくるのが、感情コントロール。

いかに素早く自分の心を非日常から日常に戻すかが鍵になります。

事故の後悔やこれからの面倒事に意識を向けるのではなく

「いまこの瞬間」に意識を向けることで、心を日常へと戻すことが出来ます。

 

 

フェーズ2 状況理解

 

感情を落ち着かせた後は、状況理解に努めます。

把握する情報はそれほど多くありません。

「誰が、どこで、どうなったか」

このタイミングではこれだけで大丈夫です。

 

交通事故なので、誰がの部分には「相手と自分」が入ります。

どこでは、丁字路の交差点。

どうなったかは、複数の情報が入ります

・三輪バイクの側面に自転車の前輪が衝突

・被害の大きさは、バイクは小さく自転車は大きい

・ケガの状態は、相手は無傷でこちらは多少の打撲

・身体の痛みはどこにあるのか?

・痛みの程度はどうなのか?

・相手の様子はどうなのか?

 

これくらいを把握できれば大丈夫です。

 

 

フェーズ3 行動

 

事故を起こしたときの行動は、警察への連絡が最優先です。

そのあと通行の妨げにならないように、現場保全と安全確保。

 

警察が来るまではこの2つで問題ありません。

 

 

フェーズ4 相手を落ち着かせる

 

フェーズ3までを意識的に行えば、自分の心理状態はクリアになっています。

後は相手の心理状態を落ち着かせるために、相手のケガの状態などの質問をします。

人は質問されると、自動的に考えることが出来るので

質問に意識を向けさせることで、気持ちを落ち着かせることが出来ます。

 

 

フェーズ14は、現状対処となります。

事故直後は脳が混乱・緊張の状態になりやすいので

まずはお互いの脳を落ち着かせることをゴールとして動くんですね。

 

 

フェーズ5 最善のゴールを設定

 

これは事故被害者になった場合ですが

どうすればこの損害を回復したと宣言できるのか

それを明確にします。

 

この段階で相手にゴールを伝える必要はありませんが

ゴールを明確にしておくことで、相手の出方にうまく対応出来るようになります。

このときに大切なのは「原状復帰」を鉄則にすることです。

 

過度な要求は対立を生むので、事故前の状態に戻ることを意識してください。

 

 

フェーズ6 警察・交渉

 

警察が来たら、警察の指示にしたがい行動するだけです。

あとは相手との交渉なので、ゴールが明確になっていれば

それを伝えるだけで大丈夫です。

 

交渉相手は決裁権のある相手のみとし

事故当事者にその権限が無い場合は、その人を責めるのではなく

その人を安心させるような声かけを意識してください。

それだけでも、心象を良いものにすることができます。

 

 

このように16のフェーズがある事を想定しておけば

大抵の事に対応することが可能です。

ちなみのこれは、交通事故だけでなく問題が発生したときの

解決手順でもあるんですね。

 

問題が発生したときの対処法は以下となります。

 

①まずは落ち着き

②状況を把握し

③今できる事をして

④周囲に気を配り

⑤解決状態を明確にし

⑥解決手段を確認・実行する

 

これを事故対応に使っただけなんです。

ちなみにみなさんも、問題対応には同じ事をしていると思います。

なのでそんなに難しいことでは無いんですよね。

 

大切なのは、違うシーンに応用を利かせられるかどうかだけなんです。

 

ほんとコレだけなので、とっても単純なことなんですね^^