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マンションに不審者が現れた!?

 

僕は三階建てのオートロックのマンション住まいなのですが、先日、不審者と思われる人が出ました。

その人は一階にある部屋のベランダを見上げるように確認し

外観を確認しながら、ウロウロとしていたのです。

 

僕はちょうど外出から帰ってきたときで、なんか怪しいと思い

距離をとってその人の行動を観察していました。

不審者はしばらく何かを考えたあと、駐車場に停めた自転車に乗って立ち去ろうとします。

しかしオートロックの玄関前を過ぎるとき、立ち止まってしばらく迷った末に

自転車を置いてすっと、マンション内に入っていきました。

 

たまたまオートロックのドアが開いたままになっていたようです。

あきらかに怪しい動きだったので、僕は行動を起こしました。

 

 

あきらかに怪しい動き

 

すぐに僕もマンションの入り口にかけよると、その人が出てこようと歩いてきました。

あきらかに怪しいので

「ここの住人ですが、失礼ですけど、何をされているんですか?」

と声を掛けました。

相手は立ち止まるも、とくに声を発せずじっとこちらを見てきます。

身長は155cmほどの小柄な男性。

カラフルなニット帽とマスク姿で、一重の目しか見えない出で立ち。

 

何も言わないのでもう一度「何をしてるんですか?」

と問いかけます。

するとそのタイミングで、他の住人が上階から降りてきて

僕たちの間を通り抜けていきました。

 

「友達に会いに来ただけです」

相手はやっと口を開きます。

 

 

論理的におかしい返答

 

「友達に会いに来られたんですね。どなたにですか?」

「それを言う必要あります?」

「必要はありませんが、さっきからあなたの行動をみてました。

マンションのベランダを眺めたり、外観をウロウロ観察してましたよね。

ただ、友達に会いにきた人がすることじゃないですよね。

なんでそんな事をする必要があるんですか?」

「だから友達に会いに来ただけです」

「友達に会いにきたのに、中に入る必要ないでしょ?

外に呼び出しのインターホンがあるのに、なんで中に入る必要があるんです?」

「ドア越しに音を聞いて、いるかどうかを確認したかったんです」

 

あやしすぎる!

なぜドア越しに音を確認する必要がある!?

 

「そうですか、そんなのでわからないでしょ。

あそこにインターホンがあるから、呼び出したらいいじゃないですか」

 

 

呼び出し、そして

 

男性と僕とで、マンション入り口のインターホンの所に行きます。

男性は部屋番号を押しました。

ここで僕の部屋番号を押したらめっちゃ面白いんですが

残念ながら違う部屋番号でした。

 

2度呼び出しても応答はなし。

 

「いないみたいですね」

「……」

「事前に連絡しなかったんですか?」

「まあ、友達なんで…」

「そうですか、疑ってしまって申し訳なかったです」

「いえ、気分は悪いですけどね」

「そうですよね、申し訳ないです」

 

男性は自転車に乗って去って行きました。

 

 

確認と注意喚起

 

男性がいなくなってから5分後。

僕は男性が押した部屋番号の、ドア横のインターホンを鳴らしました。

すると部屋の人の応答が。

 

部屋番号と名前を告げ

「さっきオートロックのインターホンが鳴ったと思いますが

画面に映っていた人は知り合いですか?」

「鳴ってましたね、ちょっと用事をしていて見てなかったんです」

「そうですか、それなら仕方ないですね。実は…」

 

と事の顛末を説明し、オートロックのドアは閉めるほうがいいですねと

話をして終わりました。

 

 

・友達ならドア越しに部屋の中の音を確認することはしない

・昼の時間に突然の訪問は、迷惑でしかない

・男性が出てくるタイミングが、上階の人が出てきた音を聞いたのと同じ

・終始「友達に会いに」としか言わない

・外観の確認は侵入経路の確認としか思えない

 

という、怪しさ満点ではありますが

登場した男性が不審者である割合は5:5でしかありません。

確定的なものが無いので、真実は分からないんですね。

本当に住人の友達だったかもしれないわけです。

外観を見ていたのは、建築関係の仕事でどんな施工なのか気になっただけかもしれません。

ここで不審者よりの比率になると、これは主観的判断になるわけです。

なのですが、警戒を怠る理由にもならないんですね。

 

万が一、本当に友達だったとしたなら、不審者に疑われたという笑い話で終わる。

不審者の場合、このマンションは警戒心が強いと釘をさすことができる。

 

ということで、声をかけることで防犯意識を相手に植え付けることができたと思います。

もちろん何かされる可能性はゼロではありません。

しかし相手はまだ何もしていないので、攻撃的になる必要はないため

物理的な反撃の可能性はかなり低いと判断した上での声かけでした。

 

相手の両手が見える状態だったので、最低限の警戒で対応することができました。

これがもし、相手がポケットに手を入れていたら、危険度が増すので声かけせずに

スルーするのが正解となります。

 

相手を観察することで、適切な行動や判断を行うことができます。

論理思考というのは、様々な情報を組み合わせることで「新しい答え」を生み出す作業でもあります。

みなさんも身の回りの何かを観察して、そこから何を導き出せるか

遊び感覚で練習するのも面白いですよ。

 

PS

不審者への声かけはあまりオススメしません()

危ないですからね。