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相手を説得するための方法⑥ 相手にたくさん話してもらう

 

【相手を説得するための方法シリーズ】の第6週目。

今回のテーマは『相手にたくさん話してもらう』です。

これから話そうとしていることに対して、相手がどう考えているのか。

それを話して貰わないことには、よい話なんてできませんよね。

 

しっかりと相手の意見を聞くことで、説得するべき相手かもわかります。

まずは相手を知ること。

そのためには、相手にたくさん話してもらわないといけません。

 

 

話してもらうために

 

まずは相手に気持ち良く話してもらう必要があります。

そのためには、話しやすい環境を整えるということです。

もしもあなたの目の前の人が、しかめっ面をしていたら

あなたは気持ちよく話すことができるでしょうか?

 

きっとできないですよね。

僕だって難しいと思います。

 

なのでまず大切になるのは、相手に威圧感を与えないということです。

この場はリラックスできる場であることを印象付けることが第一歩になります。

そのためには、柔和な表情で声も明るくして、安心感を持ってもらいましょう。

出会ってすぐの印象は、後々にまで響きますので

出会いの一瞬に集中して、リラックスできる場作りをしてくださいね。

 

 

話に勢いを付けるために

 

どんなことでもそうですが、助走区間というものが大切です。

いきなり本題に入るのではなく、話しやすい話題から入りましょう。

例えば休日の過ごし方や、季節の移り変わり。

最近あったいいことなんかも、話しやすい話題ですよね。

 

助走区間での注意点は、ネガティブにならないということです。

ここでネガティブな空気が出来てしまうと、あとの話題にも影響します。

できるだけポジティブな話題を選んで、朗らかな雰囲気を作ります。

 

理想的な話す割合としては、82で相手にたくさん話してもらいましょう。

そうすることで、相手の人の口はどんどん軽くなっていきます。

 

 

本題にはいっていこう

 

これから話すことに対して、相手がどう感じているのか

それをまずは話して貰いましょう。

これは単純に質問するだけで大丈夫です。

こちらの考えを話す前に、相手の考えを話してもらいます。

 

これがとても重要で、相手の考えを話してもらう前に

こちらの考えを話してしまうと、考え方の違いで

大きな反発を生んでしまう可能性があります。

それを防ぐためにも、まずは相手の考えを気持ち良く話してもらいましょう。

 

これによって、相手が本題について肯定か否定かがわかります。

それさえわかれば、いくらでも話の展開を作ることができます。

こちらが話すのは、相手の状況が明確になってからでいいんですね。

 

さらにそれだけではなく、相手が自分の考えを話すことで

相手の頭の中に、情報の空白地帯が生まれます。

その空白地帯に、こちらの話が入っていくので

話を理解してもらいやすくなるんですね。

 

 

話を聴いているときは否定しない

 

相手が本題について否定的な考えであったとしても

それを否定してはいけません。

それまで気持ち良く話していたのに

話してくれなくなってしまいます。

 

相手の話は否定せずに、最後までしっかりと聞いてください。

そうすることで相手は「こいつは話のわかる人間だ」と

思って貰えるようになります。

話が分かる人間だからこそ、少しは聞いてやろうかという気持ちになるのです。

 

 

このように、相手にたくさん話してもらうことで

攻略するための情報を集めることができます。

あとはそれらの情報をうまく使っていくだけなんです。

こちらの手の内は見せていないので、圧倒的に有利な状況になるのですね。

 

しっかりと相手の話を聞いて、説得するための素材を揃えていきましょう。