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相手を説得するための方法⑦ 相手に思いつかせよう

 

【相手を説得するための方法シリーズ】の第7週目。

今回のテーマは『相手に思いつかせよう』です。

人は誰かから押しつけられた意見より、自分で思いついた意見を大切にします。

説得する内容について、相手の人に利点を見つけてもらうようにしましょう。

 

そうすることで、相手は自分で自分を説得するようになります。

そうなればしめたもの。

こちらが強く言わなくても、思うままに話はすすんでいくでしょう。

 

 

考える環境を整える

 

相手にこれから説得することの利点を、発見してもらうために

なにより大切になってくるのが、相手と説得内容との親和性です。

これは他人事ではなく、自分事なんだと思ってもらうことなんですね。

そのために必要なのが、相手の状況を客観的に見るということです。

 

人は自分のことをうまく客観的に見ることはできません。

これはあなたにも覚えがあるのではないでしょうか。

相手に自分の事を客観的に見てもらうために必要なこと

それは『質問』です。

 

こちらから質問をたくさん投げかけることで

相手の状況を明確にしていきます。

 

・どんな問題があるのか

・問題解決にどう取り組んでいるのか

・問題はいつからあるのか

・問題があるとこの先、どうなるのか

・問題を解決したいと思っているのか

・問題を持ち続けることで、人からどう思われるのか

 

さまざな質問によって、相手の状況の解像度を上げていきます。

質問に答えることで、相手は自己理解が進んでいくのです。

 

 

状況を明確にし、説得内容を参照してもらう

 

状況が明確になったあとは、説得内容を参照してもらいましょう。

この内容があれば、どんな良いことが考えられるのか。

それを質問していきます。

 

すると相手は、説得内容によって様々な利益が得られることに気付きます。

この気付きの前に、こちらから利益を伝えるのは得策ではありません。

人から言われた利益と、自分で見つけた利益だと

100%自分で見つけた利益を信じるのです。

 

一つでも利益を見つけてもらえたのであれば

それに付随する利益も簡単に発見してくれるようになります。

利益が見つかれば見つかるほど、こちらの話は素晴らしいものだと

相手は感じてくれるようになるのです。

 

 

確認する

 

数々の利益が明確になった後は、全体をまとめましょう。

質問はたったの一つです

「では、これらが出来たとしたらどうなりますか?」

この質問によって、全ての利益を足し合わせた意見が出てきます。

 

その意見がポジティブなものであれば、説得はすぐそこです。

 

 

でもここで焦ってはいけません。

説得にはまだ、沢山の段階があります。

 

来週以降の方法も、楽しみにしてくださいね!