【相手を説得するための方法シリーズ】の第9週目。
今回のテーマは『共感をしよう』です。
人は自分のことを分かってくれる人に安心を感じます。
安心があるからこそ、こちらの言葉を聞いてくれるのです。
先週の『相手の立場に立とう』と重なる部分もありますが
これもとても大切な要素です。
今回は同情と共感の違いをより詳しく解説しています。
同情とは
先週にも書きましたが、同情と共感は似ていますが、大きく違うものがあります。
同情はその字の通り「情」つまり、同じ感情になるということです。
相手の感情と自分の感情をシンクロさせることです。
もしも相手の感情がネガティブなものだったとしたら
その感情に引っ張られてしまい、自分もネガティブな状態になってしまいます。
相手との繋がりは強化されますが、感情的になった脳では
より良い考えを働かせることはできません。
それでは説得が成功するとは思えないですよね。
つまり同情は、相手の状態に縛られてしまうことなのです。
共感とは
こちらも字の成り立ちをもると、「共に感じる」と書きます。
「情」と「感」の違いを分かりやすく解説すると
「情」は、辛い・苦しい・楽しい・嬉しいといった、心の働きです。
「感」は、痛い・冷たい・温かい・気持ち良いといった、五感の働きです。
つまり共感は、相手の五感が何を「感じているのか」を知ることに
重きをおいている物の見方となります。
相手がどのように「感じているか」を知ることで
相手の心の働きを「予測」することができます。
共感の場合、相手と自分の間に明確な線が引かれており
冷静に観察することができる見方となるのです。
冷静な頭で考える
共感することで、相手の状態と感情を「理解」することができます。
「あなたがそう思うのはもっともです。
私が同じ立場だったら、同じように思いますよ」
そう伝えることで、相手との間に強い結びつきが生まれます。
ですが相手はまさに問題の「当事者」であるからこそ
冷静な頭で問題に向き合うことが出来ない状態です。
でも、自分は違いますよね。
相手が抱える問題は相手の問題だと理解しています。
だからこそ冷静に「私ならこう対処する」という考えを
導き出すことができるのです。
共感したうえでの対処法なので、相手の納得感は大きくなります。
相手が本当に必要としているのものは何か。
それを提案することができれば、説得はとても簡単になるのです。
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