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相手を説得するための方法⑩ 相手を尊重しよう

 

【相手を説得するための方法シリーズ】の第10週目。

今回のテーマは『相手を尊重しよう』です。

人は誰でも自分の正義を持っています。

その正義を否定せずに尊重することで

こちらの言葉に耳を傾けてくれるようになります。

 

相手を尊重するとはどういうことか

そして尊重するために準備しておきたいことを紹介します。

 

 

尊重するとは?

 

相手を尊重するということは、相手の価値観を理解することです。

人はそれぞれ、違った価値観を持っています。

自分と全く違う価値観だったとしても、それでいいんですね。

ただ純粋に「そういう考え方なんだな」と

理解すればいいだけなんです。

相手の価値観を受け入れようとすると、大きな抵抗が生まれますが

ただ理解するに留めれば、抵抗が生まれてくることはありません。

 

そして価値観とは、その人を形作るとても重要な要素です。

その人「そのもの」と言っても言い過ぎではありません。

価値観を否定することは、相手の人格を否定することになります。

それは尊重とは真逆の行為ですよね。

 

 

準備できることは?

 

いきなり相反する相手の価値観にぶつかったとしたら

間違い無く、ネガティブな感情が生まれます。

「受け入れられない」

「受け入れたくない」

といった、抵抗が生まれるんですね。

これは自分を守るための防御システムが、自動的に動いている状態です。

その状態では、自分を守ることが主眼となってしまうので

相手の話しを冷静に聞けなくなってしまいます。

 

ポイントはこの状態から素早く抜け出すことなんですね。

そのために必要なのは、普段から自分の価値観を明確にしておくことです。

自分がどんな価値観を持っているかを把握していれば

全く違う価値観が出てきても、感情ではなく頭で理解することができます。

つまり冷静に対応することができるということです。

 

感情に振り回されないためには、自分を知る必要があるんですね。

 

 

知り合って間もないときはとくに注意

 

まだ相手のことを詳しく知らないのなら

相手の価値観も見えていないことがほとんどです。

不用意に自分の考えを話してしまうと

相手の価値観と相反するものになってしまうかもしれません。

 

相手を説得するための方法⑥でもお伝えしたように

相手にたくさん話してもらって、どんな価値観を持っているかを

しっかり把握する必要があります。

 

よりよい話しをするためには、相手をしっかりと知る必要があります

その上で、相手の価値観を否定せず理解を示し

価値観を刺激しないような表現で、自分の意見を伝えるのです。

 

ですが尊重とは相手におもねることではありません。

相手の顔色をうかがってしまうと、自分を否定することになります。

自分を否定せず、かつ相手も否定しない。

相手の考えもまた、独自性があり素晴らしいものと捉えることなのです。