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過剰な罪悪感を感じるあなたに

 

もしもあなたが、よくわからない罪悪感を持ってしまうのなら

今回のメッセージは、良いヒントになると思います。

 

罪悪感を持つことは悪いことではありませんが

過剰な罪悪感を持ってしまうと、自分を縛り付けてしまいます。

心の自由度が制限されてしまうんですね。

 

そのため

「こんなに楽しんでいいのだろうか?」

「こんなことを考えてはいけないはずだ」

と考えて、過剰な抑制をしてしまいます。

 

ですが罪悪感の種類を知ることで、少し楽になれるようになります。

 

 

罪悪感とは何か?

 

罪悪感は、自分のせいで何かネガティブな事が起きたときに出てきます。

基本的には自分の「何か」が原因となって出現します。

原因となる「何か」の種類は数多くありますが、一部を紹介すると

 

・行動

・発言

・反応

・存在

・信念

 

などがあります。

 

もうすこし具体的にすると

「友人がとても楽しみにしていた約束を、体調不良で守れなかったとき」

「今日は運動をしようと決意したのに、ダラダラ過ごして運動しなかったとき」

「自分や他の人のポリシーを裏切ったとき」

などのときに生まれてきます。

 

 

合理的な罪悪感と、不合理な罪悪感

 

二種類の罪悪感が存在します。

それが「合理的な罪悪感」と「不合理な罪悪感」です。

この区別をしっかりとすることがとても重要になります。

 

・合理的な罪悪感

自分自身の決断や信念によって生まれたもの。

その強さは、自分の影響力や被害の大きさに比例します。

 

・不合理な罪悪感

自分にはどうしようもないことに対して生まれたもの。

その強さは、状況と釣り合わずに過剰になりやすい。

 

合理的な罪悪感なら、次にとる適切な対応を考えることで和らぎます。

不合理な罪悪感であれば、出来事や対象との関係性を見つめ、境界線を引くことで和らげることができます。

 

 

罪悪感を避けるためにやりがちなこと

 

こちらも基本的に二種類の戦術があります。

ですがどちらも、あまりよいものではありません

 

一つ目は、どうしようもなかったと思い込むことです。

これは、自分がそうしなければならなかった理由を説明したり、誰かのためにしたのだと言い訳しようとします。

 

罪悪感から逃れるために「自分のせいではない」と、責任を他人に押しつけている状態です。

これをしてしまうと、人間関係がギクシャクしたものになります。

 

 

二つ目は、自分を犠牲にして罪滅ぼしをすることです。

これは、相手の顔色をうかがい、自分はやりたくなくても相手のために行動することです。

 

自分が加害者になりたくないため、自分が動けばいいと考えている状態です。

これをしてしまうと、すぐに疲弊してしまうので人間関係が億劫に感じてしまいます。

でもそれを言い出すことができず、この行動を際限なく繰り返してしまいます。

 

どちらも良い戦術とは言えないですよね。

 

 

程よい罪悪感にするために

 

罪悪感は絶対的な悪ではありません

それを感じるからこそ、次はより良くしようを思えますし、

実際に何をすれば良いかを導き出すことができます。

いわば、新しい道の発見に役立つものなんですね。

 

でも取り扱いを間違えてしまうと、自分を攻撃し、自分らしさを無くし

自由が損なわれ、幸福からほど遠い場所へと追いやられます。

 

では罪悪感とうまく付き合うために何をすればいいのか?

これも二種類あります。

 

一つ目は、決断の権限は自分にあり、全ての結果を受け入れる覚悟を持つこと。

人は様々な決断をしますが、全ての決断は自分の意思によって行われたと自覚することで、

その結果を受け入れることができるようになります。

結果を受け入れるからこそ、言い訳せずに向き合うことができるのです。

これは合理的な罪悪感への対処法です。

 

二つ目は、影響・責任の範囲を明確にすること。

自分の周囲に起きることを「気にしすぎる」人が、不合理な罪悪感をより強く感じています。

気にすることは悪いことではありませんが、自分の影響・責任の外側であればどうすることもできません。

もともと対処のしようが無いことに、あれこれ悩むことが無意味で無価値なのです。

そのループから抜け出すには、自分がコントロールできる範囲を明確にし、

範囲外のことは「仕方が無い」と割り切ることが大切なのです。

 

 

 

罪悪感と正しく付き合うことで、人は成長していきます。

 

過剰な罪悪感によって潰されないよう、うまく付き合っていきましょうね^^