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情報を正確に把握するために

 

個人的に何か新しいことを始めるときや

組織として、新規プロジェクトを立ち上げるときなど

様々な情報を集めて、そこから何がベストかを

導き出すと思います。

 

ポイントを知らないまま情報に当たってしまうと

結果的に良くない判断を選んでしまうので注意してください。

そうならないために、何が必要なのかをお伝えします。

 

 

感情を入れない

 

集めてきた情報に感情を入れてしまうと

とてもマズイ状況になってしまいます。

というのも、感情が入り込んでしまえば

情報を取り扱う人の「期待」や「願望」によって

自分や組織にとって「都合の良い情報」にのみ

意識が働くようになってしまうのです。

 

そうなってしまうと、情報から読み取れる本来の「真意」を見落とし

間違えた状況理解をしてしまいます。

 

それだけでなく、とても苦労して手に入れた情報が

全く役に立たないものである場合もあります。

でも「入手の苦労」という感情があるせいで

その情報を捨てきれなくなってしまうのです。

 

不要な情報があるだけで、全体の整合性が崩れ

無理矢理つじつまを合わせるような、都合のよい作文をしてしまいます。

そうなってしまっては、情報を役立てるどころか

情報によって振り回されてしまうようになるのです。

 

 

感情の罠から抜け出すために

 

では情報に感情を入れないためには、どうすれば良いのか。

これは徹底的に「情報に価値は無い」と考えることです。

 

情報というのは、単独である状態では何の価値も生み出しません。

その情報が他の情報と「関連性」を持ったときに始めて

大きな価値を生み出します

 

つまり他の情報とつながり合えない情報は

手に入れるのに多大な労力を使ったとしても

全く意味のない情報となるのです。

 

ひとつの情報から意味づけを行うことはできません。

それはただの「思い込み」にしかならないのです。

そうではなく、その他の情報とつなぎ合わせることで

より確かな「意味合い」を見つけ出すことが大切になります。

 

 

情報のふるいわけをするために

 

ではどの情報が他の情報とつながり合うのか。

それを見極めるために必要なものがあります。

それらの情報を使って、何を成し遂げようとしているのか。

つまり『目的』が無ければ、情報のつなぎ合わせはできないのです。

 

なんのためにこの情報を使うのか?

その方向性を決定するのが『目的』です。

『目的』が曖昧なまま、情報に向き合うことがほとんどです。

『目的』はより具体的に表記できなければ意味がありません。

 

例えば

『○○さんともっと仲良くなる』

という目的の場合、とても曖昧ですよね。

「仲良くなる」という状態が、どんな状態なのかが定義されていません。

もっと具体的にすると

『休日に二人だけで出かけられるような関係になる』

のように、具体的にすることで、必要な情報が見えてきます。

 

この目的であれば

『○○さんが好きな場所』『○○さんが行きたい場所』『○○さんのスケジュール』

などの情報が必要になるとわかります。

 

このように、目的を具体的に明確にすることで

どの情報が必要かを見極めることができるのです。

 

 

この例で、○○さんが行きたい場所が、自分にとってはあまり行きたくない場所だったとします。

ここで感情を入れてしまうと、その情報を軽んじてしまいますよね。

でも感情をいれずに行きたい場所を使えば、目的達成の確率はぐっと上昇します。

 

目的を達成するために、ときには感情を手放すことも大切なのです。