とてもわかりやすく相手に伝える。
わかりやすい「伝え方」のスキルは大切ですよね。
相手に誤解のないように的確に伝えないと
大切な要件が伝わらずに、大きな問題になることもあります。
僕はクライアントさんに、このスキルも身につけてもらえるような
取り組みをさせていただいています。
「話しやすくなりました」
「相手がしっかりと聞いてくれるようになりました」
そんなお声を頂いています。
でも実は、僕がお伝えしているのは
「伝え方」だけじゃないんですね。
知らず知らずのうちに、あるスキルも高めてもらっています。
そのスキルと「伝え方」が合わさると、鬼に金棒ですよ。
「伝え方」だけじゃ不十分
「会社の業績が前年と比較して、80%悪化しました。
現在の人員を維持することは出来なくなりました。
このままの人数では、来期には倒産してしまいます。
つきましては人員整理として、あなたを解雇させていただきます。
なおこの件は決定事項ですので、変えることはできません」
理路整然としてはいますが、到底納得できませんよね。
実はリストラになった人が、心が傷つき心療内科に通うのは
リストラそのものよりも、そのときの「伝えられ方」が原因
であることが多いのです。
まるでモノのように扱われたことが原因で
生き甲斐や自尊心が消え、心に大きな傷を負っているのです。
「伝わり方」を考慮する
もしもリストラを言い渡されたとき
相手が苦悩に満ち、これまで一緒にやってきたことを思い
悔しさを隠しきれず、声を震わせて伝えられたとしたら
自分を人間として認めてくれていると感じて
心の傷はそこまで大きなものにはならないかもしれません。
「伝わり方」は、相手がどのように受け止めるかです。
つまり相手がどのような気持ちになるかに気を配ることで
言葉そのものも変化しますし、言葉以外の表情や声の調子
仕草、感情といった非言語の表現も変わってきます。
ただ伝わるだけではなく、どのように伝わるのかが
とても大切になるのです。
思い遣りが「伝わり方」を磨く
自分さえよければいい。
こんな考え方だと、わかりやすい伝え方であっても
相手はしっかりと受け取ってくれません。
相手のことを思い遣り、気遣い、共感しながら
相手に寄り添う気持ちを持つことで
言葉に温度が宿り、相手の心にじんわりと浸透しくのです。
思い遣りは相手に興味を持つことから育まれます。
興味を持てば関心が生まれます。
関心が生まれると、分かりたいと思うようになります。
このように相手の事を思うことで、
自分にとって大切な人に変化していきます。
自分にとって大切な人を傷つけようとは思いませんよね。
コミュニケーションは、人と人との繋がりです。
せっかく繋がっているのなら、良好な関係が望ましいですよね。
そのためには相手を尊重することが大切になります。
こちらから発信することばかりを考えるのではなく
相手がどう感じるのか、どんな伝わり方をするのかにも
目を向けて下さいね。
クライアントさんは、自然とこの「伝わり方」も磨かれています。
その結果として、周りの人の対応が変わったと感じるんですね。
よりよい伝わり方を意識できているからこそ
関係を育むことが出来ているのです。
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