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意識の方向を意識する

 

意識の方向を意識する。

なんだか禅問答のような言葉ですね。

とはいえ、これはとても大切なことなんです。

 

人は無意識に何かしらを意識しています。

そしてその意識は、一点にとどまることはなく

ほんのわずかな時間が過ぎると、次々と方向が変化します。

つまり人は基本的に、意識がさまよっているんですね。

 

この意識の方向を意識することで

自分の操縦桿を取り戻すことができるのです。

 

 

意識の方向に気づく

 

さきほどもお伝えしましたが

人は無意識になにかしらを意識しています。

それに気づかずに放置しておくと

脳は何にも集中することができなくなります。

 

今この瞬間、自分は何に意識を向けていたのか?

この問いを自分に投げかけるようにしてみましょう。

そうすることで、何に意識を向けていたかに気づくことができます。

 

意識の方向は無限にあります。

自分の外側の世界に向いている場合もあれば

自分の内側の世界に向いている場合もあります。

 

今この瞬間に、意識がどこを向いてたかは問題ではありません。

そのあとに、意識をどこに向けるのかが重要になります。

 

 

意識の方向を操作しよう

 

何に意識が向いていたかに気づくことで

自分の意識の首根っこを掴むことができます。

あとは、自分が今この瞬間に意識を向けるべき対象に

意識を向ければいいだけなんですね。

 

ここで問題が一つでてきます。

じゃあ、意識を向けるべき対象ってなんだ?

ここが明確になっていないと、せっかく掴んだ意識は

あなたの手からスルリと抜けだし、好き勝手に動き始めます。

 

つまり意識の方向を意識する前に

意識を向ける対象を見つけておく必要があるんですね。

対象は仕事でも趣味でも、なんでもいいです。

なんでもいいのですが、意図的に意識を向ける対象を決めておくと

積極的にその何かに向き合うことができるようになります。

 

 

積極的に向き合うことのメリット

 

休日や仕事が終わった後の時間が

いつの間にか過ぎ去っていたなんてことはありませんか?

実はこの現象が起きるのは

意識を向ける対象を明確にしていないことが原因なんです。

 

意識は常に揺らいでいるので、一つのことにとどまりません。

次々と対象を変えるので、連続した経験として実感できないのです。

ネットで動画を見ているときも、次々と動画を切り替えていきますよね。

それも意識がどんどん動いているから、別の動画をだらだらと見てしまっているのです。

 

ですが意識的に、意識を向けることができると

対象の何かに取り組んでいるという実感を持つことができます。

人はこの実感を持つことで、充実した時間を過ごしたと始めて思えるんですね。

 

意識の方向が

「今日は一日中、YouTubeの動画をみるぞ」

であれば、一日が終わったとき充実感を持つことができるはずです。

人は自分から積極的に向き合ったことを実行できれば

自己コントロール感を抱き、満足のいく時間を過ごすことができるのです。

 

 

「なんか無駄に過ごしているな~」

そう感じているなら

「これをやるぞ」

と意識を向けてから取り組んでください。

それだけで、満足度が大きくかわりますよ。