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問題が勝手に解決することは絶対に無い

 

「時間が解決してくれる」

この言葉が有効なのは、限定された問題だけです。

それは自分の「内側の問題」です。

悲しい出来事があっても、時間が経てば和らぎます。

激しい怒りが起きても、時間が経てば落ち着きます。

 

一方で「外側の問題」については、時間が経っても解決しません。

それどころか、問題が大きく育つことがほとんどです。

でも多くの人は目を背けてしまっています。

 

どうして問題から目をそらすのか?

問題と向き合うためには、どうすれば良いのか?

そのことについて、シェアしたいと思います。

 

 

間違った4つのパターン

 

問題に向き合えなくさせてしまう、4つのパターンを紹介します。

このパターンを知ることで、泥沼にはまらなくなるので

ぜひ確認してくださいね。

 

①否認

こんな問題は起きるはずが無い。

なにかの間違いだと、目の前の事実を受け入れない。

 

②決めつけ

相手のほうが悪いのだからと、決めつけてしまう。

自分が正しいと決めつけてしまう。

それにより、なんの行動も起こさない。

 

③思考停止

恐怖心などネガティブな感情が溢れてしまい

考えることが出来なくなってしまう。

冷静さを欠いて、脳が考えることをやめてしまう。

 

④虚勢

問題を認めずに「自分は大丈夫」と言い聞かせる。

その結果、必要な助けを得ることができない。

 

4つのパターンは独立して起きるのではなく

それぞれと関係しあって発生することがほとんどです。

問題が起きたとき、このパターンに陥っていないかを確認してくださいね。

 

 

問題の種類によってアプローチを変えよう

 

問題の種類を大きく分けると2つのパターンになります。

 

一つ目は

最善の状況がすでにあってそれが崩れてしまったような場合

つまり、何かしらの原因によって状態が悪化したケースは

その原因の特定から始める必要があります。

 

例えば、これまで順調に作動していた機械が誤作動を起こすようなときは

問題となる部品を特定しない限り、問題を解決することはできません。

 

 

二つ目は

すでに悪い状況にあり、それが継続している場合

この場合は原因を追及したとしても、あまり意味がありません。

なぜならその原因はすでに目の前にあるからです。

 

このパターンでは、解決した姿を思い浮かべ

そうなるように何をすれば良いかを探し出します。

つまり、これまでと違うことをする必要があります。

 

 

自分が動くしかないと覚悟を決める

 

目の前の問題を誰かが解決してくれることも

問題が勝手に消えて無くなることもありません。

自分自身が問題解決のために、行動をしないかぎり

目の前の問題は、そこに居続けることになります。

 

では行動を起こすわけですが、ここでも注意点があります。

これまでと同じことをすると、解決しないこともあります。

それどころか、事態をますます悪化させてしまう場合もあります。

つまり解決のためには、これまでと違う行動を考え出すことが大切なのです。

 

もしも問題が前からずっと存在していたのなら

いままでと違う選択や行動をしないかぎり、解消されることはありません。

昨日と同じことをして、違う明日がやってくるなんて奇跡は起きないのです。

自分の行動を変化させない限り、外側の何かに変化が生まれることはないのです。

 

 

「うまくいく」ことを目指そう

 

問題解決のためには、正しいか正しくないかよりも

うまくいっているか、いっていないかに注目します。

「正しいこと」というのは、誰かにとっての正しさでしかありません。

つまり効果が限定されてしまうのです。

 

「正しいこと」に目を向けるのではなく

「うまくいくこと」に目を向けて欲しいのです。

 

「正しいこと」に執着してしまうと、選択肢が減ります。

自分にとっての正しいことなんて、それほど多くはありませんよね。

でも「うまくいくこと」に注目すると、選択肢は増えていきます

うまくいくためには、様々な方法があることがほとんどです。

その中から、好きなものを選んで試せばいいだけなんですね。

 

試した結果、うまくいったものをやり続ければいいだけなんです。

 

 

問題に向き合うことは、自分と向き合うことでもあります。

もしかしたら、見たくない自分を見つけてしまうかもしれません。

でも、解決の糸口はそこから始まります。

目を背けず、自分と向き合ってみることが大切なんですね。