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ハンドルを握るとなぜ性格が変わってしまうのか?

 

車のハンドルを握ったとたんに

それまで温厚な人だったのが、豹変することがありますよね。

前に割り込まれたことで、やたらと不機嫌になったり

ちょっとした渋滞ですぐにイライラしてしまったり。

実はその変化のカラクリは、心理的に証明されているんです。

 

どうしてハンドルを握ることで、攻撃的になってしまうのか。

そのことについて解説していきますね。

 

 

人の気の大きさは物理量も関係する

 

これはどういう意味かと言いますと

自分の身体が大きくなるとその大きさに比例して

自分の気も大きくなるということです。

もちろん身体の大きさだけが、気を大きくする要因ではありませんが

身体の大きさと気の大きさは、相関関係にあります。

 

車のハンドルを握ったとき、人の心に何が起きているかというと

車そのものの大きさや価値を自分と融合させてしまうんです。

それにより、自分の身体が車そのものになったように感じられて

本来の自分よりも、大きな存在になった気になってしまうのです。

 

 

人と車の同一化

 

どうして人と車の同一化が起きてしまうかというと

車の操作は、自分の思うままに行うことができますよね。

つまり車が自分の『足』と同じ役割をしているわけです。

客観的にみると

「人が車を動かしている」

のですが、運転している人の主観的な感覚は

「自分が走っている」

という感覚になるんですね。

 

車が自分の身体の一部として心が認識しているのです。

そのため自分の身体の物理的な大きさが増加してしまうのです。

 

 

人を乗せることでさらに上昇する

 

車に人を乗せることは

自分の身体の中に、人を取り入れていることになります。

つまり、搭乗者の運命を支配しているように感じるのです。

 

車そのものが自分の身体と同一化しているため

その中に人を入れることができる自分は、とても大きな存在だと

無意識の領域で思ってしまうのです。

そのため一人で運転している時はそれほどでもなくても

人が同乗することで、気が大きくなってしまう人もいます。

 

このタイプの人は、同乗者の安全は意識から抜け落ちています

そのため同乗者に危険があるような運転でも、平気でしてしまいます。

 

 

自分の身を守るために

 

ハンドルを握って性格が変わってしまう人の車には乗らないこと。

これが自分の身を守る最大の手段となります。

 

性格が変わる人は、上記にもあるように同乗者のことは考えていません。

自分の存在が大きくなった優越感に支配されています

非常に危険な心理状態といえるわけです。

そんなときに、その人を刺激するようなことがあったら

本当に手が付けられなくなってしまいます。

 

どうしてもその人が運転する車に乗らなきゃいけない場合は

運転中に余計な刺激が無いように、注意することをオススメします。

それが自分の命を守るためにできる、唯一のことなのです。