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「Qwerty」←これ何かわかります?

 

タイトルにもあるように「Qwerty」って何か知っていますか?

もしピンときた方がいらっしゃったなら、パソコンに詳しい人かもしれません。

実はこの「Qwerty」は、キーボードの配列種類のことなんですね。

 

キーボードの配列で、「Q」から右を見ていくと、「W」「E」「R」「T」「Y」と続いています。

そのため現在のキーボードの配列は「Qwerty配列」と呼ばれています。

どうしてこのような配列になってしまったのか不思議ですよね?

でも今となっては、それが当たり前だからそういうものだと受け入れています。

 

今回はキーボードの配列がなぜ生まれたのかをお話しますね。

雑学として楽しんでください^^

 

 

キーボードのルーツはなに?

 

キーボードは文字を入力するために必要な要素ですよね。

これがないと文字入力はかなり面倒な作業になると思います。

マウスで文字を選んだり、直接書いてみたり。

そんなことになってしまったら、使い勝手がかなり悪いですよね()

 

パソコンが生まれる前、文書を作成するためには文書作成専用の「ワープロ」が主流でした。

昔は「ワープロ検定」といった、文字入力の速さと精度の技能を示す資格なんかもありました。

このあたりの話は、40代後半の人でギリギリ入ってくるかなって感じです。

 

ワープロの前に何があったかというと、物理的に文字を打刻するタイプライターがありました。

タイプライターは一文字ずつ鍵盤のような文字盤を打鍵して、セットした紙に直接印字する機械です。

現在でもアンティーク品として重宝されています。

 

実はキーボードのルーツはタイプライターからきているんですね。

 

 

タイプライターの文字配列

 

ではどうしてタイプライターの文字配列がこの形なったのか?

実はこの配列になる前には、英語で打ち込むのに効率的な配列がされていました。

打ち手にとっては効率的なほうが、仕事がはかどっていいですからね。

 

文字打ちの仕事を続けていくと、打ち手はどんどん慣れていきます。

つまりキーボードの打ち込みになれてくると、かなり早い速度で打てるように、当時のタイピスト達もかなり早い速度で打ち込むことが出来るようになっていきました。

ですがここで、大きな問題が起きたのです。

 

タイプライターはパソコンと違って、物理的な機械です。

速度が上がると、打刻するキーの速度も上がりキーが戻りきる前に、次のキーが作動します。

するとキーが絡まり、故障が多発するようになってしまいました。

メーカーはキーが絡まないために、様々な改善を行いますが、人間の技能向上速度は凄まじく、いよいよ改善が追いつかなくなってしまいました。

 

 

メーカーの苦肉の策

 

そこで考え出されたのが、現在の「Qwerty」配列です。

この配列は、英語で文章を作成するとき、最もよく使われる文字間の距離が最大になるように設計されているのです。

そうすることにより、タイピストのタイプ速度をわざと遅くし、タイプライターのキーが絡んで動かなくなることを減少させたんですね。

 

機械の精度を上げるアプローチから、そもそものタイプ速度を遅くするアプローチに変えたわけです。

この配列の登場で、タイプライターの故障が激減しあっという間に普及していったんですね。

 

そこから時代が流れワープロが生まれたわけですが、タイプライターで慣れ親しんだ配列を採用することになったわけです。

 

 

効率的キーボード配列への挑戦

 

現在のキーボードには「キーが絡む故障」は発生しません。

ですが昔から慣れ親しんだ配列から抜け出せなくなっているんですね。

もちろん、この打ちにくい配列なんかじゃなく、もっと打ちやすい配列があるはずだと、新しいキーボードの配列の開発に取り組むエンジニアもいました。

そこで開発されたのが「DSK(Dvorak’s Simplified keyboard)」です。

 

この配列はタイピストの指の動く距離が50%も減るように設計されており、同じ量の文章が「Qwerty」より5~10%少ない時間で打ち込むことができます。

 

でも「Qwerty」配列が市場を独占してしまっており、「DSK」は普及されませんでした。

 

 

「DSK」のほうが間違いなく良いものなのに、効率の悪い「Qwerty」が残り続けるのは、人間の習慣の力が働いているのでしょうね。

 

「わかっちゃいるけど、やめられない」

 

本当に面白いものです。