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プロ作家の情報整理術

 

考えをまとめる裏ワザを紹介します。

この方法は、脚本家の師匠から教わったものです。

一本の作品を創り出すには、それはそれは膨大な情報が必要です。

それらを整理し、まとめ、筋の通ったストーリーにしていく。

そのための第一歩は、情報整理から始まります。

 

プロがどんな情報整理の裏ワザを使っているのか。

それをシャアしますね。

 

 

情報の細分化

 

すでにあなたの前にはたくさんの情報があるとします。

その情報を整理するために必要な作業が

情報の細分化です。

 

集まった情報は、複数の情報の集合体であることがほとんどです。

集合体のまま取り扱おうとすると、他の情報との整合性がとれなくなってしまいます。

情報の混乱を避けるためには、情報を部品にまで細分化する必要があります。

 

情報の細分化に必須のアイテムが

『単語帳』

なんですね。

 

単語帳の用紙一枚に、一つの情報を書き込んでいきます。

情報量が多いと紙の数も多くなりますが、これはぜひやってください。

これをしないことには先に進めません。

 

 

情報のグループ化

 

単語帳の一枚一枚に書き出した情報は、バラバラの状態です。

それを眺めながら、どんなグループに分けられるかを探っていきます。

 

どんなグループに分ければいいかがわからないと思うかもしれません。

でも安心してください。

細分化された情報を眺めているだけで、脳は勝手にグループ化してくれます

 

じっと紙を見続けることで、似たような情報が見えるようになっていきます。

この段階ではなんとなくで大丈夫です。

なんとなく似ている情報だなという、感覚を信じてください。

 

似たような情報が集まってくると、どこかのタイミングで

「この集まりは、これだな」

と、一言で表されるグループの見出しが出てきます。

 

つまりグループの見出しは最初に作るのではなく

集まった情報をみて、後付けで作ればいいんですね。

 

 

情報の関連性

 

グループ化された情報が、何種類かでてきたあとは

それぞれのグループにどんな関係性があるかを探っていきます

ここもグループをじっと眺めることが大切です。

 

根気強く眺め続けることで、潜在意識は考えてくれているんですね。

意識的に考えるよりも、勝手に考えてくれるので楽です。

 

ここで大切なのは

「必ず関係性を見つけることができる」

と信じることなんですね。

そう思えないまま、情報を眺め続けることはできません。

できると思えるからこそ、情報と向き合い続けることができるのです。

 

じっと情報を観察し続けると、やがては関連性が発見されます。

この発見は閃きのようなものなので、いつ出てくるかはわかりません。

でも必ず出てくるので、それを気長に待ちましょう。

 

 

核となるグループを探す

 

それぞれのグループの関連性が見つかったあとは

情報の繋がりの核となるものを探します。

これも眺め続けることで見つけ出すことができます。

 

このときにぜひやって欲しいことは

グループを図式化して、関係を線でつないでいくことです。

紙の上に書き出して、こうかな、ああかなと、どんどん線をつないでいくんですね。

この段階では頭の中だけで考えるのではなく

紙の上で手を動かしながら考えることが重要です。

 

大きなホワイトボードがあるなら、それを使うのがベストです。

人は書き込めるスペースが広ければ広いほど

大きな視点で物事を考えることができます。

 

なので使うノートもできればA4サイズを使用して

見開きで使うようにしてください。

ページはケチらず、大胆に使うことで核が見つけやすくなります。

 

 

 

情報の核が見つかれば、あとは簡単です。

それまでバラバラだった情報が、一つの整ったまとまりになります。

そこからどのように調理していくかは自由自在なんですね。

 

情報整理のステップは

 

1:細分化

2:グループ化

3:関係性の発見

4:核の発見

 

となります。

この順序で取り組めば、どんな情報でも整理できますよ。