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「主体的」「自発的」「積極的」

「主体的の仕事に取り組むようにします」

「自発的に仕事に取り組むようにします」

「積極的に仕事に取り組むようにします」

 

これらの言葉は会社での個別面談の席や、就職活動での面接などでよく口にする言葉ですよね。

「主体的」「自発的」「積極的」の言葉の違いって明確に知っていますか?

 

今回はこの言葉の違いについて解説していきますね。

 

 

主体的

 

主体的というのは、いまの状況を自分なりに捉え、自分なりに考えて導き出されたことを行うことです。

 

例えばですが、砂浜に行ったらゴミが散乱していたとします。

その様子をみたときに、誰からもお願いされることなくゴミを拾ってキレイにするような場合に、自主的に行動したと表現するんですね。

 

別の言い方をすると「主体性を発揮する」と言ったりもします。

「目的・理由・行動」が、自分のなかにしっかりとあるときに、主体性が生まれるのです。

 

 

自発的

 

自発的というのは、やることがすでに定められていて、それに対して人に言われることなく取り組むことを言います。

 

こちらも砂浜のゴミ拾いで例えると

街の掲示板に「○月○日、△海岸でゴミ拾いを行います」というポスターがあったとします。

それを見て誰かから誘われたり、お願いされたりすることなく、自ら進んで参加するようなときに、自発的に行動したと表現するんですね。

 

自発的な行動には「目的・行動」はすでに誰かが準備をしてくれていて、自分なりの理由で行動を行うことになります。

 

 

積極的

 

積極的は、主体的・自発的とは少し意味としての枠組みが違ってきます。

積極的というのは、行動をおこなう際の「姿勢」になります。

やらなければならないことがすでにあり、それを回避することができない状態のなかで、前向きに取り組むのか、後ろ向きに取り組むかの違いなんですね。

 

積極性だけを売りにしたとしてもただの姿勢でしかないため、主体的・自発的と比べるとやや見劣りしてしまうものなんですね。

 

じゃあいつでも積極的に取り組めばいいのかというと、そんなことはありません。

もしも対象の行動が「仕事をサボること」であれば、積極的になったら困りますよね。

このように何に積極的になるのかも、とても大切になってくるわけです。

 

 

主体的・自発的・積極的。

この三つの言葉を意識することで、自分の行動の質も変わってきますよ。