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ルール作りの二種類の視点

 

新規プロジェクトや、新規事業、新規コミュニティなど

新しく何かを作ろうとしたときには

それを効果的に運用するためのルールが必要になります。

 

このルール作りには二つのアプローチがあるって知っていますか?

どちらのアプローチにも一長一短があるのですが

両方を知っていることで、考え方に幅を持たせることができます。

 

今回はルール作りの視点についてシェアしていきます。

 

 

なぜルールが必要?

 

そもそも、どうしてルールが必要なのでしょうか?

自由にしたほうが、新しい発想が生まれそうなものです。

にもかかわらず、ルールを作らないということはほとんどありません。

明確にルールを作っていなかったとしても、参加者のなかで暗黙的にルールが作られていることもあります。

 

例えば、友達同士での約束。

特にルールを決めていなくても、「無断でのドタキャンはダメ」というルールはあるのではないでしょうか。

それは一般常識ですと思うかもしれませんが、それはあくまでも「一般常識」であって、必ず適用しなければならないものではありません。

 

ただ、このようなルールがあることで、気持ち良く過ごせることは間違いありませんよね。

つまりルールは、そこに参加する人が気持ち良く過ごすためや、混乱を起こさないためにあるわけです。

 

では、ここからはルール作りの視点についてお伝えしていきますね。

 

 

やっていいことを決める

 

まず一つ目は、やっていいことを決める、というもの。

これはルールに書かれていることなら、何をやっても問題ないというものです。

やっていいことが予め決まっているので、迷いはありません。

そこに書いてあることの中から、できることを選べばいいだけです。

つまり、情況に合わせて選択するだけでいいんですね。

ルールを運用する側からみると、とてもシンプルなので難しいものではありません。

 

しかし、ルールを作る側からみると、とても大変な作業となります。

あらゆる状況を想定して、各プロセスのなかで何をしていいかを考えなければなりません。

ルールが適用される現場のことを詳細に把握していなければ、作り出すことができないのです。

 

書かれていることしかやってはいけませんから、書き損じがあると行動することが出来なくなってしまいます。

 

 

やったらダメなことを決める

 

二つ目は、やったらダメなことを決める、というもの。

 

これはルールに書かれていることは、全てやっちゃダメということです。

簡単にいうと、禁止事項というものです。

法律なんかは、この書き方になっていますね。

 

やってはダメなことを書いているわけですから、書かれていないことは何をやってもいいことになります。

この場合、ルールを運用する側からみると、やってはいけないこと以外はやっていいので、様々な選択肢を作り出すことができます。

つまり自由度が高い取り決めになるわけです。

 

ルールを作る側からすると、やってはいけないことだけを書けばよいので作るのは簡単です。

作ったときに抜けやモレがあった場合は、後から追加することも簡単です。

 

ただし運用には注意が必要で、モラル的なことについては記載することが少ないため、各自の判断に委ねられてしまいます。

 

 

 

このように、ルール作りには二つの視点があり

やっていいことの記述の場合は、書いていることしかできないので誰が運用しても大きな違いはうまれません。。

ただし自由度は制限されてしまいます。

 

やっちゃダメなことの記述の場合は、書いていること以外は何をやってもいいので、自由度は高くなります。

ただし、モラルについては各自が責任を持つ必要があります。

 

 

どちらを選ぶほうがよいかは、運用する環境によって合わせてくださいね。