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その準備はいつまでするの?

 

何かを始めるとき、準備はとても大切です。

「段取り八分」という言葉もあるように

段取り次第で仕事の質が決まると言っても言い過ぎではありません。

 

準備が整っていないのに、見切り発車ではじめて

悲惨な結果になる、なんてことは古今東西を問わずあふれかえっています。

 

では準備が大事なわけですが、どこまで準備したらいいんでしょうか?

 

 

そもそも準備って必要なの?

 

まずは準備が本当に必要なのかを考えてみましょう。

例えばプロポーズで考えてみます。

 

あなたの目の前にとてもステキな異性がいたとします。

その前にバッと飛び出して

「結婚してください!」

と言ったとき、成功確率は何パーセントでしょう?

 

0だとなかなか言い切れないのが、世の中の面白いところですが

限りなく0に近い確率であることは確かでしょう。

 

ではプロポーズを成功させるために何が必要でしょうか?

 

最低でも

・互いの好意的な特徴の理解

・一緒にいて楽しいと思える気持ち

・結婚後の生活に必要な収入

・安心して生活できる環境

くらいは整っていないと、成功はしないでしょう。

もちろんこれだけが全てではないですが…

 

このように

何かを成功させるためには、準備をしておかないと

その確率は著しく低くなってしまいます。

だからこそ準備は大切といえるでしょう。

 

 

どこまで準備したら十分?

 

準備が大切だということはわかりました。

では次は、どこまで準備したら十分なのか、という問題がでてきます。

 

今回もプロポーズで考えてみましょう。

 

27歳の男性が、同じ年齢の彼女にプロポーズをしようと考えました。

でも彼まだ、定職についておらずその日暮らしです。

このままでは安定した生活なんてできません。

まずは安定した仕事を手に入れるべく、行動を始めます。

 

これまで長続きした仕事も少ないため、就職活動は難航し就職できたのは28歳になったころでした。

正社員になったものの、経験もない新人です。

給料も多くはありません。一人暮らしもギリギリの収入です。

このままでは安定した生活は無理とおもった彼は、二人で生活するのに十分な給料になるまでプロポーズを待つことにしました。

 

就職して5年が経ったころ、成績も上がり収入も増え

贅沢をしなければ、二人で暮らしていけるほどになりました。

この時、彼も彼女も年齢は33歳です。

でも、彼女との交際を続けるのにお金を使ってしまい、貯蓄がほとんどありません。

結婚式や新婚旅行の費用が無いのです。

そのお金が貯まるまでは、結婚できないと思った彼は今以上に頑張り、費用を貯金していきました。

 

それから貯蓄のために頑張ったのですが

2年後、互いに35歳のとき、彼女はいつまでたってもプロポーズをしてくれない彼に愛想を尽かし、彼のもとから去ってしまいました。

 

準備を完璧にしようとしたことで、悲惨な結果になってしまったのです。

 

 

大切なものは?

 

準備が大切だからこそ、しっかり準備をしても

タイミングを逃してしまっては、準備の意味がありません。

つまりタイミングがきたときに、すでに準備が整っていることが理想なのです。

 

そのためには、必要となる前から未来の自分のために、準備をしておく必要があるわけです。

日々の暮らしのなかで、ほんの些細なことでもいいので

自己研鑽を続けることが大切になってくるわけです。

 

資格取得の勉強

読書

コミュニティに参加する

無駄遣いをしない

健康に気を配る

 

などなど、いざという時のために準備を怠らないことが大切なんですね。

 

ことわざに

「渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみていをうがつ)」

というものがあります。

これは、喉が渇いてから井戸を掘っても遅いという意味なんですね。

必要に迫られてから準備をしては遅いということなんです。

 

 

 

あなたの人生が豊かになるために、今は必要なくても将来必要になるものはなんですか?

それを見つけるためには、どんな人生を送りたいかをイメージすることが大切です。

それが明確になれば、その時がくる前に準備することができますよ。