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指導者コミュニケーションの極意

 

今日は誰かを指導する立場の人

 

例えば

子どもに生活ルール(躾や進路)を伝える親

学校や塾などの先生

職場で新人や部下の育成に関わる先輩

 

のような方に是非、読んで欲しい内容になっています。

本質的なところだけをズバリと書いていますので

読み終わってからすぐに、活用できると思います。

 

 

言い過ぎ注意

 

これは僕自身もやってしまっていたことですが

相手に早く成長して欲しいという思いが強すぎるせいで

色々なことを、一気に伝えてしまいます。

 

教えるということは、相手はその知識がない状態です。

そんなところに、たくさんの知識を渡しても

整理することもできなければ、全てを理解することもできません。

 

結果的に伝えた側が

「よし、これだけ伝えたなら大丈夫だろう」

と、勝手な自己満足に浸るだけで

相手が受け取ってくれたかどうかを度外視してしまいます。

 

相手には相手の、理解のペースがあるんですね。

それを無視して伝えても、ペースから外れたものは

相手のなかに残りません。

たくさんの情報を届けたからといって

それが良いかどうかは、また別の話なんですね。

 

 

限定して伝えよう

 

先述したように、全部を一気に伝えても意味がありません。

ひとつひとつ丁寧に伝えることが大切なんですね。

じゃあ、何から伝えたらいいのか?

ここがポイントになってきます。

 

指導する人がはまってしまうワナとして

「自分が教えたいことを教える」

というものがあります。

これは自分本位な指導となり、相手を見ていないんですね。

そして自分が教えたいことなので、どうしても言い過ぎになります。

言い過ぎると、相手の人は理解しにくくなりますよね。

 

ということで大切なのは

「相手に伸びて欲しいところを一つに絞って伝える」

ということなんです。

 

そして伝える前に

「これを伝えることで、どうなって欲しいのか」

も伝えてあげましょう。

相手にどうなって欲しいかを伝えることは

教えることの意味を伝えることでもあるんですね。

 

ただ教えられるのと

どうして教えてくれるのかという意味を知っているのとでは

理解の深さが大きく違ってくるんですね。

もちろん話を聞いているときの、集中力も違います。

 

 

繰り返し伝えよう

 

伝えることを一つに絞ったからといって

一度の説明でちゃんと理解できるかというと、あやしいです。

だからこそ、何度も伝える覚悟を持つことが大切です。

 

「また同じことを聞くのか?」

と、言葉に出さなくても、態度にでてしまうと

相手は萎縮して、わからないことを放置してしまいます。

 

最低でも三回は同じ説明が必要だと思っておいてください。

事前にその覚悟を持っていれば、同じ説明をしてもイライラしません。

本当に相手に成長して欲しいのなら、とことん向き合うことが大切なんですね。

指導側に必要なのは「忍耐」なんです。

 

相手を投げ出さず、しっかりと支える。

まさに忍耐のなせる技です。

 

そういった姿勢で臨めば、指導の質はどんどん高まっていきますよ。

 

相手はその知識に初めて触れるのです。

そのことを忘れないようにして下さいね。