仕事も家族も人間関係の上に成り立っていますよね。
おそらくそのことについて、異論を唱える人はいないと思います。
頭では分かっているのですが、いざ体現できているかというと
なかなか難しいかもしれません。
今回は改めて、人間関係って大切ですよねということを
お伝えしたいと思います。
社長昇格テスト
興味深い話があるのですが、アメリカの巨大企業と言われるような会社では
社長になるためにテストがあるんだそうです。
どんな企業かというと例えばですが、ゼネラル・モーターズ社や
ゼネラル・エレクトリック社など、一度は聞いた事のあるような会社です。
世界経済を動かすような企業のトップになるためのテストですから
相当難しいテストだと思いますよね。
ですが実際は、「シェークスピア」のような歴史的作家の本を
1冊渡されるだけなんだそうです。
例えば『ハムレット』『リア王』『マクベス』『ジュリアス・シーザー』など。
手渡された一冊を読んでレポートを書くんですね。
そこには、経済学も政治学も帝王学も出ません。
16世紀に書かれた古典を1冊読んでレポートを提出するたけ。
やろうと思えば、誰にでもできる内容ですよね。
テストの狙いは?
このテストの狙いはどこにあるかというと
勘の良いあなたなら、お気づきかもしれませんね。
そうなんです、狙いは「人間関係」にあるのです。
作品の中の登場人物たちの心を理解できないようでは
数百人、数千人、数万人の社員の心を理解するなんてできません。
いかに人の心を読み解くのかを見られているのです。
規模に関係なく、会社経営の基盤は「人間理解」にあると
欧米の企業は見抜き、大切にしているんですね。
その一方で、日本の企業の場合はどうかというと
少し怪しいかもしれません。
というのも、リーダーシップなどの企業研修で人気の講座は
「どうすれば部下をうまく扱えるのか」といった
ノウハウ系を教えるものだったりするんです。
相手を動かす方程式を知りたがる傾向にあるんですね。
それって人間関係と言うよりも、操縦法なような気がするんです。
日米のビジネスマンの違い
とあるコンサルタントの方のお話ですが
日米のビジネスマンから受ける質問の質が違うと言うのです。
日本のビジネスマンからは
「いったいどんなしゃべり方をすれば、お客は弊社の商品を買う気になるんでしょう。
1つコツを教えていただけませんか?」
といった質問をするそうです。
これは相手に行動を起こさせるためにどうしたらよいかに焦点が合っている状態です。
その一方で、アメリカや西欧のビジネスマンからは
「どのように言えば、日本人は私と握手してくれますか?
それを教えてください」
といった質問をするそうです。
商売よりもまずは、相手と心を通わせることを優先しているんですね。
僕は「だから日本人はダメなんだ」と言うつもりはありません。
ただ、相手との関係を結んだほうが、良いと僕は思うわけです。
人間関係が全ての基盤になる
最終的には商品を売るという同じ目的がありますが
より良い商売をするには、人と人の結びつきが大切になります。
互いの関係が良いからこそ、気持ちの良い取引ができるんですね。
これは営業だけの話ではありません。
社内のコミュニケーションでも同じことが言えるはずです。
上司、部下、同僚、他部署のメンバーなど
何かお願いをしなきゃいけないとき、人間関係があったのなら
そのお願いを聞き入れてくれる可能性は高まります。
とくに、上位職の人には大切なことではないでしょうか。
良好な人間関係、つまり信頼関係がなければ
気持ち良く仕事をしてもらえませんよね。
どんなに正論であっても、嫌いな人の意見は聞きたくありません。
権力を笠に着て、要求を飲ませることはできるかもしれませんが
それが健全な関係であるかというと、どうでしょうか。
心を無視するとどうなる?
僕もあなたも、職場や家庭で相手にしているのは、ロボットではなく
血の通った人間です。
誰もが自分を大切に扱って欲しいと思っているわけです。
これが分からなければ、どんなに仕事ができても
信頼関係に基づいた仕事をすることはできないのではないでしょうか。
それだけでなく、人から慕われることも難しいかもしれません。
あなたの周囲を見渡して欲しいのですが、優秀な人や経営者の中で
最も大きな成功を収めている人はどんな人でしょうか?
成功の要因は、優れた頭脳や専門技術によるものでしょうか?
もちろんそれもありますが、大きな要因は良好な人間関係の構築力
にあることに気づくのではないでしょうか。
部下を怒鳴りつけたり、調子に乗らないようにダメ出しを繰り返したり
そんなことをされた相手から、信頼を得ることはできるでしょうか。
できませんよね。
だからこそ、人間関係を良好にする技術が大切になるのです。
追伸
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