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無能な上司の常套句

 

今回の内容はかなり刺激的な内容になっています。

無能な上司を見極める一言があるのでそれを紹介したいと思います。

 

もしもあなたが、上司の立場だったなら

この言葉を使ってしまうと、部下からの信頼は崩壊します。

 

もしもあなたが、部下の立場だったなら

この言葉を使う上司を信用しないほうがいいでしょう。

 

ではその言葉とは一体なにか?

 

 

言ってはいけない一言

 

あまり引っ張っても面白くないので、さっさと紹介しちゃいます。

その一言というのは

 

『そうなると思ってた』

 

です。

 

僕が以前に勤めていた会社で、この言葉をよく使う上司がいたのですが、誰からも嫌われていました。

彼は結果的に会社から出て行かざるを得ない状況になったのですが、そうなって当然の結末でした。

 

この言葉を使ってプラスになることは一つもありません。

にも関わらずこれを使ってしまうのには理由があるんです。

 

今回はこの言葉を使ってしまう理由と

この言葉が生み出す悪影響についてお伝えしていきます。

 

 

使う理由

 

無能な上司がこの言葉を好んで使う理由は、自分を大きく見せることができるからです。

何かが起きたとき「そうなると思ってた」と言えば、あたかも自分は全てを把握していたとアピールすることができるんですね。

この言葉の裏には

 

「お前たちは、そんなことも予想することができない無能なんだ」

 

という意味が隠れているのです。

 

つまり、相手を落として自分を高く見せる言葉なんですね。

自分に自信の無い無能な上司ほど、この言葉を多用します。

そうしないと、自尊心を保つことができないからなんです。

 

無能が故に成果を出すことができない。

自分の立場がなくなる。

ならいっそ、周りを落とせば相対的に自分が上になる。

 

このように自分を守ることに必死になることで、この言葉を使うようになるんですね。

部署の成果や部下の成長なんか1mmも考えていません。

いかに自分の立場を死守するか。

それしか考えていないのです。

 

 

悪影響 その1

 

この言葉は、部下の人が何か失敗をしてしまったときに使われます。

例えば発注していた品物の納期が遅れてしまい、お客様に迷惑をかけてしまったときなどです。

そんなとき無能な上司は

 

「あそこは納期が遅れることで有名なんだ

 どうして念押しをしないんだ!

 俺はそうなると思ってたんだよ」

 

みたいな感じで、部下を責めます。

 

しかもほとんどの場合、発注先については事前に報告し、上司本人も承認していたりします。

部下の人が独断で行動していなくても、この言葉を使ってしまいます。

 

こうなると部下としては

「じゃあなんで発注先の承認をしたんだよ」

と思いますよね。当たり前な反応です。

 

でもこのタイプの上司にそのことを伝えたとしても

「言い訳するな!」

「納期管理の勉強のためだ!」

「俺がいないと仕事ができないなら、お前なんかいらない!」

と、逆ギレをしてきます。

 

このタイプの無能上司は大抵の場合、人前で叱責します。

なぜなら、人前で叱責することで自分の立場をアピールできるからです。

ですが叱責する姿を見た他の人たちはネガティブな気持ちになり、社内の空気がどんどん悪くなっていきます。

 

これが繰り返されると、上司の顔色だけを伺う無能なイエスマンが作られてしまうんですね。

無能人材の連鎖が起きてしまうのです。

 

そして有能な人は、上司を見限り会社を去ることにもつながります。

 

 

悪影響 その2

 

失敗したときに使うとお伝えしましたが、成果が出たときにも使われます。

部下が成果を出したとき

 

「それくらいの成果は当たり前だ。

 俺もそうなると思っていた」

 

と言ってくるんですね。

 

なぜこんなことを言うかというと、部下の成果を矮小化しようとしているんです。

成果が大きくても「それが当たり前」としてしまえば、特別な成果と見られなくなります。

それにより自分の立場を守ろうとするんですね。

 

成果が出たのなら、純粋に喜んだり、部下を称えればいいのに、それをしないんです。

それをしてしまうと、自分が部下よりも下になったような気になってしまうので、褒めることが出来ないんですね。

つまり上司が嫉妬心に支配されている状態なのです。

 

その成果を出すために、相当な努力をしていたのであれば、部下はそれを認めて貰いたいと願っています。

承認欲求が満たされなければやるだけ無駄と思うようになり、それ以上の働きをしなくなる場合もあるでしょう。

 

結果的に部下のモチベーションを下げることに繋がるのです。

 

 

 

 

『そうなると思ってた』

 

これは最悪な言葉ですので、上司の禁句にしてもいいくらいです。

そもそもネガティブな結果になると思っていたなら、注意喚起すればいいんです。

それをしないのは、部下のミスを誘発させ自分の立場を守るためか、そもそも対策を見つけることが出来てないかのどちらかでしょう。

いずれにしても、無能な上司であることには変わりありません。

 

言うほうも、言われるほうも、この言葉には注意してくださいね。