人と仲良くなりたい
協力し合える仕事仲間になりたい
困ったときは助け合えるようになりたい
人が人と繋がりを求める理由のバリエーションは無限にあります。
ですがその繋がりを生み出すためには、関係性を良好なものにする必要があります。
悪い関係性になってしまったなら、繋がりの先にある自分の望みを叶えることは難しくなるでしょう。
今回は、良好な関係を築くための原則についてお伝えします。
ここを理解しているかしていないかで、人間関係の質が決まります。
とっても大切な原則なので、ぜひ知っておいて下さいね。
人間が持つ4つの本質
国籍・年齢・性別問わず、人が本質的にもっている4つのものがあります。
それを知っているかいないかで、相手との関わり方の質に大きな差が生まれます。
その4つの本質とは
①人はみな自分本位である。
②人はみな他の何よりも自分に興味がある。
③人はみな自分が重要な存在であると感じたがっている。
④人はみな承認欲求を満たすために他人に認めてほしいと思っている。
これが、人がもつ4つの本質です。
この本質の出所は実は一つで、それは「自尊心」を満たしたいという思いです。
自尊心は単なるプライドではなく、人の尊厳にかかわる重要なピースなんですね。
全ての人は意識的にも無意識的にも、自分を大切に扱って欲しいと強く思っているんです。
誰も自分を蔑ろにして欲しいなんて思わないですよね。
この本質を持っていることを知る。
それが人間関係を良いものにしていくための基本となります。
他人の自尊心を傷つけない
人はみんな「大切にされたい」と思っているし、願っています。
そしてそれを獲得しようと、取り組んでいるんですね。
そんな相手に対して、自尊心を傷つけるようなことをしたらどうなるでしょう?
恨みを買う
嫌われる
仕返しされる
想像するだけで背筋が凍りそうです。
相手の自尊心を傷つけることは、関係を最悪なものにするだけです。
でも人は、相手の自尊心を傷つけることがままあるのです。
そんなときのほとんどは、自分の嫌な気持ちをスッキリさせるために、自分のなかにあるドロドロとしたものを相手に投げつけているですね。
相手を傷つけようとして投げるのではなく、自分がスッキリするために投げつけた結果、相手の自尊心を傷つけているんです。
例えば仕事で失敗をした部下に対して
「ほんとにお前は使えないヤツだな!」
と、言ってしまうようなことです。
これって問題解決にも何にもならずに、ただ自分の鬱憤を相手に投げつけているだけですよね。
そして「使えない」と言われた人はどんな気持ちになりますか?
「もっと努力しよう」
と前向きに思えますか?
そうはならないんですよね。
自分を傷つける言葉を投げつけた相手を、心底嫌なヤツだと嫌うようになるのが自然です。
そうなると、相手の言うことなんか聞かなくなって、さらに暴言を吐かれて傷ついて。
最悪なループが生まれてしまうだけです。
相手を満たすことを考える
先にも述べたように、人は自分のことを大切にして欲しいと心から願っています。
ということは、相手の欲求を満たしてあげることができれば、相手との関係性を良いものにしていけるんですね。
ですがここで最も注意しなければならないことがあります。
それは、相手を満たす前にまずは自分を満たしてあげることです。
自分が満たされないままで、相手を満たすようにすると、相手からの感謝を貰って自分を満たすようになるんですね。
ちょっとややこしいですけど、こんな感じです。
①身を削って相手を満たす
②相手が満たされる
③相手から感謝を受け取る
④自分が満たされる
一見するといいように見えるのですが、実はこれは悪い状況なんですね。
そもそものスタートの段階で、自分の身を削って相手を満たそうとするわけですから、自分にとってはマイナスが生まれます。
その後、相手からプラスが返ってくるのですが、それは先に使った分が戻ってきたに過ぎません。
いわば、プラスマイナスゼロの状態なんですね。
このように相手が感謝を返してくれたならまだマシですが、そもそも感謝をくれない場合もあるんです。
そうなると自分の身を削った分だけ、マイナスになりますよね。
それは自分で自分の自尊心を傷つけることと同じなんです。
だからこそ、まず大切にしなければならないことは
自分の自尊心を満たすこと。
なんですね。
まずは自分を満たして、そこからあふれ出たもので相手を満たすようにするのです。
そうすると、相手から感謝が無かったとしても、余り物を渡しただけなので、自分が傷つくことはありません。
誰かを健全に満たすためには、自分が満たされていなければならないということです。
ぜひ、自分のことを大切にしてくださいね。
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