誰かから愚痴を聞かされると、まあうんざりしますよね(笑)
それだけならまあいいのですが、その愚痴に対して反論や説教じみたこと、はたまた正論をぶちかましたくなるのが人の常です。
そしての気持ちを抑えることが出来ずに、あーだこーだ言ってしまうととたんに空気が張り詰め険悪ムードが流れ出しますよね。
その空気に気付いたときにはもう遅く、相手は機嫌を損ねてしまいます。
これは世界中の家庭の中で起きている出来事かもしれません。
僕のリビングでも起きている大きな問題です。
ですが僕はとあることを意識することで、険悪なムードにならずに、妻の考え方を変えることに成功しています。
今回は、そのあることを紹介しますね。
初手:手を止める
愚痴が始まるときは大抵の場合
「ねえ、ちょっと聞いてよ」
という枕詞から始まります。
このセリフが出たのなら、いますぐ手を止めて話しを聞くようにしましょう。
相手は話したくてたまらない心理状態なので、こちらの状況など見えていません。
そこで
「今、忙しいから後にして」
と言おうものなら、相手は「蔑ろにされた!」と感じて、確実にふて腐れます。
もちろんふて腐れた様子を出すことはありませんが、心のなかでは面白くない感情がわき上がっていることは間違いありません。
相手の中で生まれたネガティブな感情は、二人の間にある「絆」を容赦なく痛めつけます。
もちろん1回2回で絆が破壊されることはありませんし、その後でケアすれば傷は無くなります。
ただ、そういったケアをしなければ、どこかのタイミングで大きな爆発として出現するので、そこは注意してくださいね。
愚痴が始まりそうなときは、手を止めて聴く姿勢を取ることです。
二の手:感情を聴く
愚痴の場合、語られる内容の多くは「何があったか」という、相手が体験した出来事が語られます。
例えば最近であれば、妻がとある百貨店で買い物をしたとき、キャンペーン中で7回分の抽選券をもらいました。
抽選券は当日から使えるものだったので抽選会場に行き、クジを7回引きました。
結果は全て残念賞。
景品はポケットウェットティッシュです。
ですがそこで、店員さんから
「いま在庫が無くて1つしか渡せないので、これどうぞ」
と、本来は7個貰えるはずのものが1つだけだったと、ご立腹だったことがあります。
このような内容を詳しく話したあとに、決め台詞が出てきました。
「どう思う?」
この言葉が実は大きな罠なんです。
ここで自分の感じたことを言うのはあまり良くないんですね。
例えば僕が
「同じものが7個あってもかさばるだけやし、別にいいんじゃないの」
などと言おうものなら、妻の感情は逆なでされるだけでしょう。
人が愚痴を言う目的は、自分の気持ちを分かって欲しいということです。
なのでここでの正解は
「あなたはどう思ったの?」
これが正解なんです。
人は不思議なもので、自分が言いたいことを質問するんですね。
なので相手の本音は、こちらの意見なんてどうでもよくて、自分の意見を言いたいだけなんです。
だからこそ相手がした同じ質問を返してあげることが正解なんですね。
そうすることで、心の中に溜まっていた感情を吐き出すことができるのです。
三の手:共感
共感は相手の感情が出てからするのがベストタイミングです。
相手が感情を表現する前に
「わかるわ~、○○やんな」
といっても、それが相手の感情とズレていたなら
「何が『わかるわ~』や、なんにも分かってへんやないか!」
となり、ご機嫌斜めにまっしぐらです。
相手の感情が出てから共感を示せば、ズレることもなく安全なんですね。
なにより相手も「わかってくれた」と安心してくれるわけです。
四の手:解決策の提示
何があったかを理解し、相手の感情に共感をすることで、相手の気持ちはかなり落ち着きます。
それだけでなく「この人は私の味方だ」と思ってくれるんですね。
その結果、絆が深まるわけです。
さらにすでに相手はこちらを「味方」とみているので、こちらから出す解決策やアドアイスは「味方から出たもの」と感じます。
つまり自分と同じ立ち位置からでたものなので、抵抗なく受け取れるようになるんです。
ただここでも大切なのは単純に
「こうするほうがいいよ」
と、その解決策こそが最善といったような伝え方ではなく
「あくまでも個人的な考えやけど、こうするかな」
と、解決策を押しつけるのではなく、提示するだけに留めることなんですね。
差し出した解決策や考え方を受け取るか受け取らないかは、相手次第です。
それに相手も強引に解決策をねじ込まれているわけではないので、嫌な感じも生まれません。
これが、僕が妻の愚痴を聴くときにしている対処法です。
この方法、めちゃくちゃ効果あるので試してみてくださいね!
コメントをお書きください