あの人は本当に感じが良い人だ。
そう感じる人が、あなたの身近にも何人かいるのではないでしょうか。
そのような「感じがいい人」は、コミュニケーションの取り方にある特徴があるのです。
そしてそれは、それほど難しいことではありません。
誰でも簡単に真似することができるテクニックなんです。
ではどのようなテクニックを使っているかというと
「相手のことを承認する」
ということです。
これは相手にこびを売っているわけではありません。
ただ純粋に「あなたの考えや意見を尊重しています」という姿勢を見せるだけなんです。
じゃあ、どのような姿勢を見せれば、相手にそう感じてもらえるようになるのでしょうか。
具体的な方法を今日は3つご紹介ますね。
褒められることを探す
人は誰でも褒められると嬉しいものです。
そして褒めるということは、相手の持つ何かに対して
「私は認めているし、素晴らしいと感じています」
というメッセージにもなるのです。
褒める言葉の裏には、相手を承認しているという気持ちが隠れているのです。
ただし、褒めるといっても
「ステキですね~」
「おしゃれですね~」
「オーラがありますね!」
といったような、ボンヤリとした褒め方は相手の心に届きません。
このような「ふわっと褒め」をいくら出しても効果はゼロなんです。
「ふわっと褒め」のかわりに「バチッと褒め」を意識すること。
これが大切なんです。
「バチッと褒め」といのは、褒める部分を絞り込んで褒めるということです。
例えばですが
「そのネクタイ、○○さんの雰囲気にとっても合っていますね」
のような感じに、ピンポイントに褒めるのです。
出会った瞬間に褒められることで言えば
「持ち物」
「声」
「姿勢」
「服装」
「アクセサリー」
などがあります。
とくに「声」や「姿勢」などは、相手自身を褒めることになるので強く印象に残ることになります。
自分自身を褒められて嫌な気持ちにはならないですからね。
肯定+質問
基本的に相手からの話しには質問できることが無限にあります。
例えば、住んでいる場所を聞いた後は、こんな会話を続けることができます。
「今は、○○に住んでいるんです」
「○○でお住まいなんですね。どうして○○に住むことになったのですか?」
「今の会社で働きだしてから、引っ越してきたんですよ」
「就職で引っ越しされたんですね。前はどちらに住んでいたのですか?」
「前は△△に住んでいたんです」
「△△に住んでいたんですか!以前に旅行で行ったことがあるんですけど、いい所ですよね」
このように相手のささいな一言を取りこぼさずに質問を投げかけることで、相手の詳しい情報を知ることができたり、相手の人とのちょっとした共通点を見つけで出すことができます。
肯定というのは難しく考える必要もなく、否定しなければそれでいいんです。
先ほどの会話で、例えばですが
「今は○○に住んでいるんです」
「そうなんですか、○○ってあまり治安が良くないってききますけど、大丈夫ですか?」
これは相手を心配しているように聞こえるのですが、住んでいる場所を「住みにくい場所」だと否定してしまっています。
これでは良い印象を与えるなんてことはできないですよね。
ただ単純に「そうなんですね」と受け止めることが、肯定することになるのです。
「○○に住んでいるんですか! いいですね、私の憧れの街ですよ」
とプラスの評価を伝えると、さらに効果は高まります。
会話泥棒は厳禁
相手に質問をすることで、色々な情報がでてくるのですが、なかには自分がとても詳しい情報がでてくることがあります。
人は詳しいことがでてくると、どうしてもそのことについて話したくなってしまいます。
例えばこん感じです。
「この前、キャンプに行ったんですよ」
「キャンプに行ったんですか!いいですね。実は私もキャンプが大好きで、この前も○○にソロキャンプに行ってきたんですよ。そこで~」
といったように、相手の一言が自分の記憶の呼び水になってしまって、ツラツラと自分の話ばかりをしてしまっては、相手に良い印象を与えることはできません。
自分も相手の好きなことが好きと伝えているのですが、これは承認でありません。
相手に「自分も同じなんです」と、承認してもらおうとしているだけなんです。
ということで、このような場合の返事は
「キャンプいいですよね~。私も好きなんですが、どこに行ってきたんですか?」
と、相手の話しをそのまま深掘りしていくのがいいんです。
そうすることで、相手の話題に対して承認することになるのです。
自分も好きなことだった場合、話したくなる気持ちはわかるのですが、自分の知識は相手の話しを引き出すための素材に使うことが大切なんです。
詳しいからこそマニアックな質問ができます。
そして人は好きなことについて話すとき、マニアックであればあるほど、楽しさを強く感じてくれるんです。
マニアックな話に付き合えると、相手の中では仲間意識がどんどん膨らんでいきます。
すると「今度、一緒にどうですか」といった言葉が出てくるかもしれません。
そうなればもう、相手の心をガッチリと掴んだと言っていいでしょう。
自分がそのことについて詳しいからといって、自分が話すのではなく、自分の知識を質問に使い、相手の話しを促すようにしましょう。
このように、相手のことを承認するというのは、相手の顔色をうかがうとか、相手に媚びるとか、そんなことでは無いんです。
相手に関心をもち、仲良くなりたいな、相手のことをもっと知りたいなといった想いを持つこと。
それが会話を盛り上げてくれるんです。
今回紹介した方法は、そんなに難しいことではありません。
ひとつでいいので、使ってみてくださいね。
それだけで、相手に与える印象をよいものにできますよ。
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