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ちょっと困った心のクセ

 

新しい挑戦であってもこれまでの経験で、それなりの成果がでるとなんとなく感じていても

「自分なんかが本当にうまくできるのか?」

と、自分自身を疑ってしまうことってありませんか?

 

もしくは

 

「今回うまくいったのはたまたまたで、自分の実力じゃない…」

「いつメッキが剥がれるか不安だ…」

 

みたいなことを思ったりしていないでしょうか。

実はこれ、ちょっとやっかいな心の捻挫かもしれません。

 

心が捻挫してしまうと、新しことにチャレンジする時に二の足を踏んだり、それなりに仕事がうまく回っていても、いつダメになるかとヒヤヒヤしたりしてしまいます。

そうなると心を落ち着かせることが出来なくなるんです。

ストレスは溜まり、胃も痛くなります。

 

順調に進んでいてもストレスを感じるなんて、いやな話ですよね。

今回はこの心の捻挫についてお伝えしていきます。

 

 

インポスター症候群

 

あなたは「インポスター症候群」という言葉をご存じでしょうか。

ちょっと語感の響きでアッチを連想してしまうかもしれませんが、これは「imposter」といって「詐欺師」という意味があるのです。

 

これが心の捻挫の正体なんです。

このインポスター症候群というのは、自分の能力や実績を認められない心理状態のことを指します。

 

仕事で実績を出していて、周囲の人もその実力や能力を認めているのに、自分自身だけがそれを認められないという心の状態です。

もちろん自分だけの手柄と考えるよりも、周囲の人達の協力があったからこそ成功したと考えるほうが、人間的にも素敵です。

ただそれが行きすぎてしまったときに、自分自身が矮小化したように感じてしまうのです。

 

自分が一生懸命取り組むことで周囲の人がそれに感化され一緒に取り組んでくれたのに、自分は何もしていないと思い込んでしまうのです。

このような心理症状は、自己肯定感が低いことが原因で起こると言われています。

 

そして日本人の場合、この症状になってしまう人は男性よりも女性のほうが多いと言われています。

いまだにくすぶる男社会の風潮のため、出る杭にならないよう無意識的に頭を下げようとしてしまう場合があるそうです。

 

 

インポスター症候群の特徴

 

この症状に陥っている人には以下のような特徴が見られます。

 

・過剰努力

自分のメッキが剥がれ落ちることを恐れて、わずかな「スキ」もみせないように様々な努力を自分に強いてしまいます。

休んでいると自分が置き去りにされてしまうのではないかと焦燥感が湧き上がり、休むことで気持ちが疲れてしまうことがあります。

休んでいるよりも、仕事や勉強をしているほうが精神的に楽なので、常に仕事に取り組もうとしてしまいます。

精神的には楽ですが、体力的には常に疲れた状態になっています。

 

 

・実績の過小評価

努力をするため実力はめきめき向上します。

当たり前ですが実力があることで成果もでます。

ですがその成果に対して、こんなのは成果とは呼べないとさらに高い基準を瞬時に作り出し、目の前の成果を自分のなかで矮小化させてしまいます。

そのため満足することができず、さらに努力しようという気持ちが生まれてしまいます。

 

 

・他者評価の拒絶

他人から評価されていたとしても、それをお世辞のように受け止めようとしてしまいます。

もしも評価を受け取ってしまったのなら、メッキが剥がれ落ちたとき、周囲からの評価の落差が大きくなりすぎるため、評価を受けないことで自分を守ろうとしてしまいます。

 

 

努力家で実力もあるのに、自分だけがそれを認められずに苦しむことになってしまうのです。

 

 

克服方法

 

インポスター症候群の根っこにあるのは、自己肯定感の低さです。

つまり自己肯定感を高める取り組みをすることで、少しずつ症状は和らいでいきます。

 

インポスター症候群に特に効く方法をお伝えします。

 

 

・客観的に成果を見る

まず成果を矮小化しているのは「定性的」に成果をとらえてしまっていることが多いです。

定性的というのは

「うまくいった」

「成功した」

「売上があがった」

といったように、言葉で表現するようなことを言います。

このような表現をしてしまうと、成果の中身が曖昧になり矮小化しやすくなってしまいます。

なので成果が具体的かつ客観的に、どれほどの成果だったのかを見るようにします。

それには「定量的」に、つまり数字にのみフォーカスするのが効果的です。

数字は曖昧さが一切ない情報となるため、成果の規模を明確に理解できるようになります。

 

 

・自分を褒める

人から褒められてもそれを受け取れないのは、自分で自分を褒めていないことが大きな理由となります。

なのでまずは自分のことを褒めることから始めてみましょう。

大きなプロジェクトの結果だけを褒めようとすると、褒める機会がそうそう巡ってきません。

なので、日常の小さなことを褒めるようにしましょう。

・美味しい食事を作ることができた

・遅刻せずに出社できた

・いつもなら食べてしまうお菓子を我慢できた

などなど。

そんなのでいいの?っておもえるほど小さいことでいいんです。

まずは「褒める」ことを実践してみましょう。

 

 

・徹底的に褒めてくれる人を見つける

これはちょっと難しいかもしれませんが、たとえ自分が褒められたことを否定しても、それでも褒めることを辞めずにとことんねじ込んでくる人を見つけましょう。

自分の前で払いのけることが出来なかった褒め言葉が、心の中にストンと入ってきます。

それが凝り固まった心を解していきます。

自己肯定感が低い人は心の肩コリのようなものなんです。

なのでツボを押してコリを解すように、褒め言葉で心のツボを押して解すことが大切なんです。

 

 

 

インポスター症候群から抜け出して、自分の能力を信じられるようになったときは、本物のスターになります。

自分の力を素直に発揮し成果も出していく。

人からの評価も素直に受け取れて、心が満たされ、休みを全力で満喫できるようになるんです。

 

もしも、徹底的に褒めてくれる人が見つからないときは、僕にご連絡ください。

徹底的に褒めますよ!