仕事をしているときや家の用事をしているとき、「次はあれをやらなきゃ」「ああ、あれもこれもやらなきゃ」と、気持ちがセカセカしてしまって落ち着かないことってありませんか。
そんなときにのんびりしている人をみると、もっとチャッチャと動けばいいのにと、イライラしてしまうこともあるかもしれません。
実はこれ、有能な人によく起きる「セカセカ病」の症状なんです。
頭の中にはやらなきゃいけないことが沢山あるのに、それに向き合えないことで気持ちだけが焦ってしまうのが「セカセカ病」の主な症状です。
この症状が出てしまうと、他の用事が次から次へと頭のなかで生まれてきます。
頭の中はまだ取り組んでいない用事でいっぱいになってしまって、何も手を付けていない自分を責めるようになってしまうのです。
このループにはまってしまうと、気ばかり疲れてしまってストレスも溜まる一方です。
今回は「セカセカ病」になってしまう原因とその解消法についてお伝えしていきます。
まだ症状が出ていない人もぜひ読んでくださいね。
というのもこのブログを読んでいる方は有能な方が多く、「セカセカ病」を発症する可能性が高いので事前に原因と対処法を知っておいて損はないですよ。
「セカセカ病」の原因
「セカセカ病」は生まれたときから発症するわけではありません。
ある日突然、発症してしまうものなんです。
ではどうして発症してしまうのか。
それは有能なことが原因なんです。
有能であるからこそ、色々なことを難なくこなすことができます。
すると周りの人は「まだ余裕があるな」と思うようになり、あれもこれもと用事(仕事)を追加してくるようになります。
そして有能がゆえに、用事を追加されても片付けることができてしまうのです。
あとは同じことが繰り返されてしまい、どこかのタイミングで消化しきれなくなってしまいます。
有能な人は責任感も強いので、受け取った用事を手放すことをしません。
なんとか自分でやり切ろうと考えてしまいます。
でもゆとりなんてものは無く、常に用事に追い立てられるようになってしまうのです。
そうなると次の用事、その次の用事、そのまた次の用事・・・
と、頭は同時に残っている用事を考えるようになってしまい、目の前の用事に集中できなくなります。
するとこれまでよりも長い時間がかかるようになり、予定がどんどん後ろへと食い込んでいって「はやくやらなきゃ」と焦りが生まれ「セカセカ病」が発症してしまうのです。
対処法
原因がわかれば対処法を簡単に見つけることができます。
そうです。いま自分が請け負っている用事を手放すことなんです。
「セカセカ病」の正体は、キャパオーバー。
だからこそ手持ちの用事を手放して、キャパの中に収まるようにする他ありません。
責任感が強いことは悪いことではありませんが、なんでもかんでも自分がやらなきゃダメという意識も同時に持ってしまいがちです。
そんなことはなくて、周囲の人を頼っていいんですね。
とは言え、やたらめったに用事を人に割り振りしていいかというと、そうではありません。
人には向き不向きがあるので、割り振る用事と相手を正しく選ぶ必要があります。
また用事には重要度の高いものもあるので、不用意に割り振ってしまうと危険なこともあります。
なのでまずは、例えうまくいかなかったとしても被害がそれほど大きくないものから手放すようにしていきましょう。
被害が大きくないものなので、手渡された人もそれほどプレッシャーを感じることがありません。
人が用事の受け取りに躊躇するのは、責任の重さによって比例していきます。
被害が大きくないということは、責任も小さいということなので、受け取ってくれやすいんですね。
次に考えるのは、誰かにその用事を手渡さなかった場合です。
そのときは、それを行う回数を検討してみるのも有効です。
「セカセカ病」になってしまう原因はキャパオーバーですが、持っている用事のほとんどが単発の用事ではなく、繰り返しやらなきゃいけない継続的な用事のことが多いんです。
なのでその頻度を少なくすることで、負担を軽減させることができるのです。
ということでまずは、自分が持っている用事を責任の大きさで整理してみて、繰り返し頻度を確認してみてください。
そうすることで、責任の軽いものを手放して、繰り返し頻度の調整もしやすくなりますよ。
実は対処法にはもう一つありますが、それはあまりオススメできません。
それは「自分の能力をさらに高める」というものです。
能力をさらに高めることができれば、処理速度もあがるため数多くの用事を消化できるようになります。
でも大きな問題があって、キャパオーバーのときというのは脳のパフォーマンスが落ちてしまうのです。
すると用事をこなしながら能力を高めるなんてことはできなくなってしまうんですね。
能力を高めるには、ある程度の余裕がないと実現しません。
焦りの最中に取り組んでも、うまくいかない現実に引っ張られてしまい、自己評価が下がってしまうだけなんです。
用事を手放したあとに、能力を高めるようにするのは良いのですが、用事を手放さずに焦りの最中に高めようとしてもうまくいかないんですね。
手放せないときは?
「セカセカ病」を予防するまたは解消するには、用事を手放すことが最善策となります。
ですが手放すことができないという方もなかにはおられるかもしれません。
その場合にぜひ意識して欲しいのは、まだきていない未来に意識を向けるのではなく、現実に対処できる「いま」にのみ意識を向けるようにすることです。
いわゆる「いま、ここ」に意識を向けるということですね。
実はこの意識の向け方は、とても大切なことなんです。
というのも、私たちが何か行動をするのは「いま」しかできないんです。
行動という関与ができない未来を考えても、あまり意味がありません。
いま目の前のことに意識も行動も集中させること。
そうすることでパフォーマンスを最大限に発揮できるようになるんです。
パフォーマンスがあがれば処理速度も上がるので、時間的な余裕を生み出すことができるのです。
ということで「セカセカ病」をなんとかするには
・手放す
・頻度を減らす
・いま、ここに集中する
ことが大切です。
これらを意識して「セカセカ病」という現代病をやっつけてしまいましょう!
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