· 

集中力を継続させるコツ

 

先週のブログ記事では「いま、ここ」に意識を向けることの大切さをお伝えしました。

そのブログをご覧下さった方から「集中力を継続させるコツなどがあれば教えて下さい」とリクエストがありましたので、これをテーマに書いていこうと思います。

 

こういったリクエストを頂けるのは嬉しいですね^^

ありがとうございます!

 

 

ということで集中力を継続させるコツですが、やはり「いま、ここ」に意識を向けることが大切になります。

とはいえ、前回のブログでもお伝えしたように、次の用事があるとなかなか「いま、ここ」に意識を向けることはできません。

セカセカしてしまって、次の用事に意識は向かってしまいます。

このように意識がいまの時間や場所から離れて、あちこちにさまよってしまうことを「マインドワンダリング」と呼びます。

 

マインドワンダリングはごく当たり前に起こることなので、それを否定する必要はありません。

人間の脳のクセのようなものです。

 

ですがそのクセのまま過ごしてしまえば、「いま、ここ」に集中することもできません。

適切な対応が必要となります。

 

 

タスクではなく…

 

タスク管理をするとき「to do リスト」を使う方は少なくないのではないでしょうか。

to do リスト」は、自分がやることを箇条書きで書き出し、それを優先度順に並べ、上から取り組んでいくというものです。

そうすることで、次に何をやるかを忘れることなく、計画通りに実行できるという方法となります。

 

この方法は便利ではあるのですが、優先度の低いリストがずっと残るという問題がどうしても生まれてしまいます。

to do リスト」はポストイットのような「付せん」に書いて、目に見える場所に掲示することが多いのですが、同じ付せんがずっと残ってしまうんです。

でも次々と新しいタスクはやってくるので、新しい付せんが増えていって、付せんだらけになってしまう…。

 

そんなことになってないでしょうか。

 

これを防ぐための方法が、タスクで管理するのではなく、時間で管理するという方法です。

この時間はこのタスクをする。ただそれだけ。

ですが絶対に守るルールがあります。それはどれだけ中途半端な状態であっても、やると決めた時間を使ったのなら、そのタスクは途中で止めるということです。

 

 

時間管理が有効な理由

 

タスク管理にしてしまうと、そのタスクが完了するまで、もしくはキリの良いところまで時間を無制限に使ってしまいます。

結果的に他のタスクを行う時間がなくなり、頭の中では「あれをしなきゃ」「これをしなきゃ」と、セカセカすることになってしまいます。

 

ですが時間管理にすると、どれだけ中途半端であってもそれを止めることができます。

そして次のタスクに向き合うことができるため、「あれをしなきゃ」「これをしなきゃ」と思う強さが和らぐのです。

 

そして時間管理にした場合、どのタスクも決められた時間は取り組むことができるので、やり残しを防ぐこともできるのです。

中途半端で止まりはしますが、確実にタスクとしては進行させることができるのです。

100%手が付けられていない「化石リスト化」を防ぐことができるのです。

 

この時間はこれをやる。

次の時間はこれをやる。

その次の時間は…

 

と、事前に決めておけば、その時間は決められたタスクにのみ意識を集中させることができます。

集中している状態なので、他のことを考えるマインドワンダリングも発生しにくくなります。

そうすれば考えも作業も、脳のエネルギーを目の前のことにのみ使えるためパフォーマンスが高まります。

結果的に短時間でより多くのことを片付けることができるのです。

 

 

時間設定の方法

 

時間管理にする場合、大切になってくるのが時間設定です。

この時間設定をするときに意識すべきは、集中力の持続時間となります。

人間の集中には3種類あると言われていて、その持続時間も違います。

それぞれの種類は以下のようになります。

 

30分:高い集中

60分:それなりの集中

90分:低い集中

 

そして、集中する時間が長ければ長いほど、脳に蓄積される疲労も変わってきます。

長時間の集中ほど、脳の疲れは大きくなるのです。

 

そのため、次の時間に取り組む前にはかならず、脳を休ませる時間を持つことをオススメします。

 

30分なら5

60分なら10

90分なら10

 

の休憩をおすすめします。

90分でも10分の休憩にしているのは、休憩時間が長すぎると次のタスクに向き合うときに気持ちのダレが生まれてしまい、集中の初速が出にくくなるのを防ぐためです。

 

そして時間設定はキリの良いものにしたほうが扱いやすいので

 

25分集中して5分休憩

50分集中して10分休憩

80分集中して10分休憩

 

とすると、1回あたりのコマをキリのよい形で確保することができます。

 

この3種類の中から、あなたのリズムにあったものを選ぶようにしてください。

そうすることで「いま、ここ」に意識を向けやすくなりますよ。

 

また時間管理をする場合は、タイマーが必須です。

集中している最中に時間を気にしてしまうと、それだけで集中が途切れてしまいます。

タイマーをセットすればアラームが鳴るまで時間を気にする必要がないため、脳のエネルギーを全てタスクに注ぐことができるようになります。

 

また、時間管理をする場合、ギチギチに設定しないほうがよいです。

イレギュラーな用事は必ずでてくるので、それらに対処するための自由時間も確保しておいてください。

あらかじめ予備時間を設定しておけば、自分の決めたことを犠牲にせずにすみます。

 

 

 

よくある質問

 

ではこの時間管理の方法を使ってみようとしたときに、よくある質問についてお答えします。

 

 

 

質問

優先度が高く1コマで完了できない場合はどうするの?

 

答え

その場合は、複数のコマを取ってしまえばいいだけです。

タスクを終わらせるためではなく、あくまでも「この時間はこのタスクに使う」という意識を持つことが大切です。

 

 

 

質問

1コマの時間が余った場合はどうするの?

 

答え

好きに使って構いません。

時間で管理しているので、残り時間を休憩に使っても全体的なスケジュールに影響はでないはずです。

もちろん、次の時間のタスクに取り組んでも良いですが、休憩は必ず取るようにしてください。

 

 

 

質問

横から用事が飛び込んでくるんですけど?

 

答え

最善はレギュラー用に設定した時間まで待ってもらうことです。

ですが現実問題として、なかなか難しい場合もあると思います。

その場合は、タイマーを止めて飛び込んできた用事に取り組んでください。

その用事が終わってから、改めてタイマーを作動しましょう。

 

 

 

質問

トイレに行きたくなった場合はどうすれば?

 

答え

自由にいってください。

我慢してパフォーマンスが落ちるほうが問題です。

タイマーを停止させる必要はありません。

 

 

 

質問

やってみたけどやっぱり集中できない

 

答え

まだこの方法に慣れていないだけです。

慣れるまでは違和感がでると思いますが、続けることで馴染んできます。

あとは1コマの時間設定が合っていないかもしれません。

先に紹介した時間割はあくまでも一般的なものなので、自分にあった時間で設定してみてください。

 

 

 

 

ということで「タスク管理」から「時間管理」にすることのメリットについてご紹介しました。

時間管理にすると途中の休憩もはさめるようになるので、脳疲労も溜まりにくくなります。

脳が疲れると集中力の持続時間も短くなってしまうので、休憩を挟みながら取り組んでみてくださいね。