· 

あなたの価値は?

 

すこし考えてみてください。

あなたは自分の価値をどのようにして決めていますか?

 

・こんなにも稼いでいる

・こんなにも資格をもっている

・こんなにも友人がいる

・こんなにも成果をだしている

 

などなど

価値を採点する項目がたくさんあると思います。

 

でも本当にそれってあなたの価値なのでしょうか?

今回は人の価値についてお伝えしたいと思います。

 

 

価値を計る基準

 

自分の価値を決めるためには

自分の価値が何によって計ることができるのか?

という問にこたえる必要がありそうです。

 

そう考えたとき、ぱっと頭に浮かんでくる評価基準はどんなものがありますか?

 

例えば

・これまでの実績

・人脈

・もっている資格

・できること

 

こういったものが浮かんでくると思います。

たしかにこれまでの実績が素晴らしいものであれば、自分には価値があると思えるかもしれません。

 

ただひとつ悲しいことがあって、これまでの実績や立場が素晴らしいものだったとしても、その価値が通用するのって、限られた範囲でしかないということです。

よくあるのがお店なんかで

「誰だと思っているんだ!」

とクレームをつける人がいますが、あれはまさに限定された範囲でしか認められないものを、全てのことに通用すると勘違いしている典型です。

 

ということは上記にあげたものは、自分の価値を計る基準にはなりにくいと言えそうです。

 

 

視野を広げてみる

 

さきほど上げた基準に共通するものは「自分が持っているもの」となります。

この持っているものが通用しない場所にいってしまったなら、自分の価値は消えてしまうかもしれません。

ということは、自分が持っているものは価値になりにくいかもしれません。

 

そこで視野を広げて、自分が持っているものではない他のものを探してみましょう。

 

そう考えると

「どれだけ人に喜んでもらえるか」

というのは良い基準になるかもしれません。

 

誰かを喜ばせるというのは、誰かにとってなにかしらの利益があると言えます。

そういったものを提供することができれば、自分には価値があると思えるようになりそうです。

 

ですが少し待ってください。

人が何に喜ぶのかというのは、その時々で変化していきます。

少し前であれば「タピオカミルクティー」は行列ができるほど多くの人から求められていましたが、今では並ぶことなく購入することができます。

 

高級食パンも同じです。

前まではすぐに売り切れていたのに、いまでは撤退する店舗がかなり多いと言われています。

 

一時は人に喜んでもらえたとしても、飽きられてしまったら喜んでくれる人はいなくなります。

ということは

「どれだけ人に喜んでもらえるか」

というのは、一時の価値を計るには有効ですが永続的な基準とはなりにくいと言えるでしょう。

 

 

価値の基準とは?

 

これからお伝えする人の価値は、あくまでも僕個人の考え方です。

納得できないという方もいるとは思いますが、それはそれで良いと考えています。

自分の価値を決める判断基準なんてものは、だれもが自由に持っていていいものです。

ただこれまでお伝えした基準では、その時々において自分の価値が揺れ動いてしまいます。

それでは価値をはっきりさせることができないので、あまり得策ではないと思うのです。

 

では僕が考える人の価値とは何か。

それは

「未来に良い変化を与えられる可能性」

だと僕は考えています。

 

あえて「良い」と付けたのは悪い変化を与える可能性も人は持っているので、その方向性だけは良いものに限定しました。

 

この「未来に良い変化を与えられる可能性」

と聞いたとき

「何か特別な能力を持っている人しか価値がないのか」

と反論したくなるかもしれません。

 

ですが僕がお伝えしたいのはそういうことではありません。

どんな人であっても、未来に良い変化を与えることができるのです。

 

例えば寝たきりで自分一人では何もすることができない人であっても、その姿をみた誰かが

「もっと過ごしやすい何かを作れないか」

と考えて、とても良いサービスや器具を開発したとします。

それは、その寝たきりの人がいたから、それをみた人に影響を与え素晴らしいものが生み出されたのです。

 

実は人はどんな人であっても、その存在によってあらゆる未来の可能性を生み出しているのです。

 

 

人の価値

 

ここまで読んで下さったのなら、もうおわかりでしょう。

人の価値は「存在そのもの」にすでにあるということです。

 

自分はなんの能力もないから、自分には価値なんてない。

そんなことを考える必要なんて元々無いのです。

生まれたその瞬間から、すでに最高の価値を手にしているんです。

 

ここで注意して欲しいのは

「あの極悪人は、悪い変化を与えているから価値が無い」

といったように、誰かの価値を判断しないということです。

 

この考えはあくまでも、自分の価値を知るためのものです。

そもそも人が他人の価値を決めつけること自体が、おこがましいと言えるのではないでしょうか。

 

誰かの価値を判断する前に、自分は価値のある存在だと思えなければ幸せになることは難しくなります。

自分の存在が良い変化を与える可能性を秘めている。

そう思うだけでいいんです。

実際に良い変化を与えますから。

 

ちなみに

「もう長くないから、可能性はない」

と考える必要もありません。

 

自分がこの世界から旅立つことで、おおきな影響を与えることもあります。

いなくなってからも思い出してくれることで、なにかしらの変化を与えることもあります。

自分がこの世界に存在したこと。

そこに全ての価値は含まれているということなのです。

 

 

 

今回のお話はもしかしたら、偽善だペテンだと感じるかもしれません。

僕はべつにそう思われてもかまいません。

僕はこのような考え方で生きることで、自己肯定感が下がることもありませんし、自分を否定することもなくなりました。

 

大切なのは「自分が生きやすいようにするにはどんな考えが良いか」を突き詰めていくことなんです。

僕はこの考え方で気持ちが楽になったのでご紹介したまでです。

 

あなたがこの考え方を取り入れるかどうかはあなたの自由です。

僕は強要も強制もしません。

もっと楽になれる考え方があるのなら、それを使ってください。

そして良い考えがあるのなら、ぜひ教えてくださいね!