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コメツキムシ

 

先日のことですが、洗濯物を取り入れたときに虫が紛れ込んでいました。

その虫というのが「コメツキムシ」と呼ばれる虫なのですが、あなたはご存じでしょうか?

この虫はちょっとした面白い特技を持っています。

虫はひっくり返ってしまうとなかなか起き上がることができないのですが、コメツキムシはひっくり返ると背中をパチン鳴らして飛び跳ねて体勢を立て直すことができます。

 

字で説明しようとしてもちょっとわかりにくいと思うので、どんなことをするのかYouTubeでアップしている動画があったので乗せておきますね。

https://www.youtube.com/watch?v=V3xjIwHY21s

 

この虫のある出来事から、人間にも通じる学びがあったので紹介したいと思います。

 

 

ひっくり返してみた

 

コメツキムシの特技はひっくり返った体勢からの戻り方にあります。

うまく跳ねると20cmほど飛び上がるので、見てるとなかなか面白いんです。

 

そこで飛び跳ねる姿を見たいとおもい、ひっくり返したわけです。

すると脚をワサワサ動かすだけで、なかなか飛び跳ねようとしません。

普通であれば5秒もひっくり返っていたらパチンと飛び跳ねるのですが、30秒たっても脚をワサワサさせるだけです。

なかなか飛び跳ねようとしません。

というよりも、飛び跳ねる雰囲気すらありません。

 

そこでめいっぱい応援をしてみました()

 

「お前なら飛べる!

 その力を持っているんだ!

 大丈夫!

 自分を信じて、飛ぶんだ!」

 

すると、それまでワサワサしていた脚をキュッと閉じて

パチン!

と、大きく飛び跳ねたんです。

 

そこでもう一度ひっくり返すと、今度はすぐにパチンと飛び跳ねてました。

その後も何度か繰り返しひっくり返すのですが、すぐにパチンと飛び跳ねて体勢を戻すようになったのです。

 

 

やってみたら

 

初めの一回はなかなかできなかったのですが、一度でもパチンと飛び跳ねるとその後は軽々と何度も飛び跳ねることができていました。

これって、人間も同じなんじゃないかなと思うのです。

 

どんなことでも最初は怖いものです。

自分が本当にできるかもわからないですし、うまくいくかもわかりません。

なので二の足を踏んでしまうのも仕方がないことだと思います。

 

でも、いつまでも逃げ続けることができないのが人生。

いつかは飛び込まないといけないときがやってきます。

そしていざ飛び込んでみると

 

「あれ、こんなもん?」

 

と、思ってたよりもたいしたことがなかったなんてことは、それなりに多いものです。

ここなんですよね、大切なところは。

 

やるまでは怖いことでも、一度でも経験してしまえばもう怖くはなくなるのです。

それがどんなものか理解することができるので、二度目からは一回目よりも落ち着いて取り組むことができるんです。

 

今回のコメツキムシも、一回目はよく分からない環境でパニックになっていたのでしょうが、パチンと跳ねて体勢を戻すことができたことで、二度目、三度目はすぐに実践できるようになったのでしょう。

 

たいていのことはなんとか「やる」ことができるので、二の足を踏むよりも飛び込んでしまったほうが楽になれるんです。

どうしようと行ったり来たりしているときが一番怖いんです。

やってしまえばその怖さもどこかに霧散していくんですよね。

 

 

始めてを乗り越えるには

 

ここでもう一つ大切なことがあります。

コメツキムシが脚をワサワサしていたとき、僕はめいっぱい「お前ならできる」と応援し続けていました。

もちろん相手は虫なので言葉の意味なんてわからないでしょうし、応援している気持ちもわかっていないでしょう。

 

だけど相手が人なら、違ってきます。

人は不思議と、できることを信じてくれる人がそばにいると、それを成し遂げることができてしまうのです。

もしも身近な人が新しいことに挑戦するかどうか迷っているときは、真剣に「あなたならできる」と伝え続けることが大切になるのです。

 

たとえ自分のことを信じられなかったとしても、誰かが自分を信じてくれていると実感できると、少しずつですが「できるかも」という気持ちが育っていくのです。

やろうとしていることがその人にとって難しいことであればあるほど、応援する時間は長くはなります。

それでも応援し続けることで、やがては動き出せるようになるんです。

 

「あなたには無理だ」

と言うよりも

「あなたならできる」

と伝える。

 

それが人に勇気を与えることになるんです。

 

 

 

あなたのまわりに、何かに挑戦しようか迷っている人がもしいるのなら、心の底から応援してあげてくださいね。

その言葉のひとつひとつが、その人の背中をおしてあげることになりますよ。