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嘘をつく心理と対処法

 

会社の同僚や友達と話しているとき、ついくだらない嘘をついてしまうことってありませんか?

 

例えば、身長とか体重をほんのちょっとだけ誤魔化したり、面白いと思ってなくても「面白い」と言ってしまったり。

とかく人は嘘をついてしまうものです。

それが取るにならないものであればいいのですが、たった一つの嘘のせいで自分の立場が崩れ落ちてしまうなんてこともあります。

 

今回は人が嘘をついてしまう心理についてお伝えしていきたいと思います。

また、嘘をつかれてしまったときの対処法もご紹介しますね。

 

 

嘘をつく心理

 

では嘘をついてしまう心理ですが、ざっくり分けると4つに分類することができます。

まず1つ目ですが

「自分を守るため」

となります。

 

例えば、仕事で何かミスをしてしまったときに

 

「いや~、気付かなかったですねぇ」

「知りませんでした」

「誰がやったかわからないんですけど、こんなことになってるんですが…」

 

といったように、自分はその失敗に関与していないという嘘をつくことがあります。

自分のミスを認めてそれを正直に伝えるには、それなりの勇気が必要です。

ミスのせいで自分の立場や評価が悪くなるリスクがあるため、なかなか素直に認めることができないんですね。

 

これは全ての人が持っている、自己防衛の心理によって嘘をついてしまうんです。

誰だって自分のことがかわいいですから、少しでも不利にならないようにするのは当然と言えば当然ですよね。

 

ただ、後でその嘘がバレてしまったときは、正直に話したときの倍以上の信用の下落になるので注意してくださいね。

 

 

2つ目の心理は

「評価を得るため」

となります。

 

例えば、ほんのちょっとの間だけオンラインで海外の人と交流があっただけなのに

「海外に友達がいるよ」

みたいに言ってしまったり

 

自分は成果が出たプロジェクトに参加してもいないのに、プロジェクトに参加していた同僚とただランチをよくしていたってだけで

「同僚の○○さんからよく相談を受けていたんです」

みたいに、自分がアドバイスをしたからうまくいったと匂わせるようなことを言ったりします。

 

人は誰でも「承認欲求」を持っています。

自分が評価されることでこの欲求が満たされるので、ついつい自分が良く見えるような嘘をついてしまいます。

 

この嘘がバレてしまったときは、とことん恥ずかしい思いをしてしまいます。

恥ずかしい思いをするというのは、自尊心がとことん傷ついてしまうことになるので、この嘘はかなりリスクがあると言えるでしょう。

 

 

3つ目の心理は

「相手を喜ばせるため」

となります。

 

「嘘も方便」という言葉もあるように、真実を伝えることが良いとは限りません。

 

例えば、病気で旅行になんていけないと知りつつも

「はやく元気になって、一緒に旅行に行こうね」

と希望を与えるために嘘をつくこともあります。

 

他にも、友達が作ってくれた手料理がいまいちだったとしても

「すごく美味しい!」

と真逆の感想を伝えたりします。

 

本当のことを言って相手を傷つけるくらいなら、嘘でも喜んでもらったほうがいいと考えるのはおかしいことではありませんよね。

なんでもかんでも本当のことを言ってしまったら、相手を傷つけるだけです。

その嘘でお互いが気分良く過ごせるのなら、いいのではないかと僕は思います。

 

 

4つ目の心理は

「相手をおとしいれるため」

となります。

 

悪意をもって、相手を騙したり陥れるために嘘をついたりする人もいます。

詐欺なんかはまさにその典型ですよね。

それだけでなく、大切な会議の日程をわざと間違えて教えたりして、足を引っ張ろうとする場合もあります。

 

このような嘘をつく人は、自分さえ良ければそれでいいと考えているので、一番たちが悪い人と言えます。

 

嘘で相手を失脚させれば、なんの努力もなく自分の地位を確保することができます。

このような考え方をする人は一定数いるので、本当に怖いですよね。

 

 

このように人は、色々な理由で嘘をついてしまいます。

次はもしもあなたが相手の嘘に感づいたときに、どのような対処をすればよいかについてお伝えしていきます。

 

 

相手の嘘に気付いたとき

 

さて、勘の良いあなたが相手の嘘に気付いたとき、どのような対処をとることができるか3つご紹介しますね。

 

 

1つ目

「見過ごす」

 

その嘘があったところで誰も困らないのであれば、あえて指摘をせずに見過ごすことも得策です。

被害のない嘘であれば、大抵の場合で少し自分をよく見せようと思っているか、場の空気を読んで差し障りのないことを言っているに過ぎません。

 

それをいちいち指摘してしまっては、はっきり言って嫌われること間違いなしです。

悪意もなく被害もないのであれば、悪い嘘ではないのでそのままにしておいたほうが平和なんですね。

 

 

2つ目

「確認する」

 

その情報の真偽を確認することです。

ただし確認する相手は、嘘をついた本人にするわけではありません。

他の人にその情報が正しいかどうかを確認するといったものです。

 

嘘をついた人に確認しても、それが嘘だったと認めることはまずありません。

それどころか疑ったことに対して不快感を示して、こちら側が悪いような態度をとるようになります。

 

そうなると後からさらになにかしらの悪巧みをしてくることもあるので、直接問いただすのではなく、第三者に確認するほうがいいですね。

それが自分を守ることにつながるんです。

 

 

3つ目

「逃げ道をつくる」

 

これは嘘をストレートに指摘するのではなく、相手の勘違いにしてしまうというものです。

勘違いであれば嘘にならないため、相手も認めやすくなります。

 

嘘をついた相手を追い詰めるほどこわいことはありません。

そもそも相手もその嘘を簡単に認めることがないので、全面対決になってしまいます。

最悪の場合はどちらも大きな被害を受けてしまうこともあります。

 

相手を追い詰めないように逃げ道を作ってあげることで、相手はその嘘を素直に認めてくれるようになります。

 

 

まとめ

 

結局のところ、みんなが気持ち良く過ごせるような嘘であれば問題はないでしょう。

ですが誰かが損害を受けてしまうようであれば、嘘に気付いた人が対処してあげるほうがいいと思います。

そのときも直接対決に持ち込むのではなく、いかに相手を刺激しないかということを意識してくださいね。

 

相手を追い込んだところで、自分がケガするだけですから。

できれば嘘とは関わりなく過ごしたいものです。