なぜかいつも人から下に見られているような気がする。
そんな理不尽な思いをすることはありませんか?
実際に僕自身も過去、そのような状態にありました。
相手の言うことを否定することもなく、相手の要望に添うようにしてあげたりしていたのに、なぜか蔑ろに扱われる。
なにか作業をするときも、一番めんどうなことを言われてしまう。
人を不機嫌にさせたり、嫌われるようなことをしているわけではないのに、なぜか見下されてしまう。
本当に不思議で仕方ありませんでした。
ですが心理学を学んだことで、そのカラクリを解明することができました。
今回は人からなめられないようにするにはどうすれば良いか、そのことについてお伝えしたいと思います。
なぜ、人からなめられるのか?
人からなめられない方法の前に、どうして人からなめられてしまうのか?
そのことからお伝えしたいと思います。
これはとてもシンプルなものです。
相手にとって「便利な存在」になってしまったら、必ず相手からなめられてしまいます。
便利な存在というのは、自分のストレスを肩代わりしてくれる存在のことを言います。
例えば、ゴミ捨てが当番制だったとします。
フロアのゴミを集めて、所定の場所にもっていく。
作業としては難しいものではありませんが、単純に面倒なことです。
自分の当番でないときに人からお願いされたとき、嫌な顔一つせずにこころよく引き受けてしまうと、相手のストレスを肩代わりすることになるのです。
相手が味をしめて何度か繰り返しお願いしてきたとき、断らずに受け入れてしまったなら、もう相手は確実に見下してくるようになります。
コイツは私のストレスを引き受けてくれる便利な存在だと、勝手に決めつけてくるんです。
そしてゴミ捨て以外の、面倒なことを押しつけてくるようになるのです。
そうなったとき、その人からの頼み事を引き受けてしまっているため
「まあ、これくらいならいいか」
と、断れなくなってしまうのです。
人には「一貫性の法則」という心理があり、自分が一度受け入れたことは断れなくなってしまうのです。
そのため相手からの要求を断るのが難しくなり、相手にとってますます便利な存在になってしまいます。
このように、なめられる人というのは親切心からスタートすることが非常に多いんです。
つまり人からなめられやすい人というのは、優しく気遣いができる人と言えるのです。
逆に言うと人を見下してくる人は、相手の優しさにつけ込んでくる悪質な人と言えるのです。
なめられないために
人からなめられないようにする方法も、実にシンプルです。
相手にネガティブな反応を示すということです。
ゴミ捨てを頼まれたときに
「当番じゃないし、面倒なので嫌です」
と、あなたの要求は私にとって嫌なことなんですと伝えるだけ。
これだけで相手からなめられることはなくなります。
これは相手のストレスを引き受けないという宣言でもあるんですね。
そうなると相手は、この人は自分のストレスを引き受けてはくれないと学習するので、同じようなことを言ってくることはなくなります。
もちろんここまで直接的な言い方でなくてもいいですよ(笑)
「忙しいので無理です」
と断っても大丈夫です。
ようは相手の要望を受け取らないということなんです。
相手のストレスを引き受けて、相手に好かれようと思わないことが大切なんです。
ここで心優しい人は、嫌われるかもしれないと思うかもしれません。
ですが自分のストレスを引き受けてくれないからといって、人を嫌いになるということは起きないのです。
考え方が全く違っていたり、相手から傷つけられたり、約束を破られたり、裏切られたりしたときに人は相手のことを嫌いになるのです。
こちらの要望を引き受けてくれないからといって、即座に嫌われることはありません。
なので安心して断ってくださいね。
認められる人になるには
ゴミ捨てのようなどうでもいいことを肩代わりする必要はありません。
相手が本当に困っているときに力を貸してあげることで、相手から認められる人になります。
これは相手のストレスを引き受けているのではなく、相手のストレスの解消に力を貸してあげていることになるのです。
どちらも相手のストレスが消えるので似てはいるのですが、得られる結果は全く違ってきます。
イメージとしては、ストレスを引き受けるというのは、相手からストレスを投げつけられているようなものです。
一方でストレスを解消してあげるというのは、こちらから手を差し伸べてあげているのです。
相手の心理的危機を救ってあげたとき、人から認められるようになるのです。
ということで、人からなめられる人というのは、相手にとって便利な存在になってしまっている状態です。
いま、そのような関係の人が身近にいても安心してください。
このバカみたいな関係はいつでも解消することができます。
相手の顔色なんて見ずに、嫌だと言えばいいだけです。
もちろんそれを言うには勇気がいるでしょう。
ですが、一度でも勇気を振り絞ってしまえば、それ以降は楽になれるんです。
勇気を振り絞る価値はあるのではないでしょうか。
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