
自分の辛い状況をわかってくれない。
自分のアイデアをわかってくれない。
自分の心配をわかってくれない。
自分の考えをわかってくれない。
などなど
仕事でも友人でも家族でも、自分の考えを伝えてもまったくわかってくれないことってありますよね。
そうなると、気分も悪くなるし、相手のことが嫌いになってしまうこともあります。
これでは良い人間関係は維持できません。
これのせいで別れを選んでしまう人も少なくありません。
では相手がわかってくれないとき、どのようにすれば良いのかちょっとしたヒントをお伝えしたいと思います。
的外れなアドバイス
なかなか自分の言うことを相手がわかってくれないとき、どうしたらいいの?
そんな相談を受けたとします。
僕もこれまでの人生で、同じような相談をしたことがありました。
「いままで何度も話したのですが、それでもわかってくれないんです」
と相談すると、そこでよく言われるアドバイスが
「わかってもらえるまで、言葉を尽くすしかないですよ」
というものです。
確かに言葉を尽くして自分のことを伝えきらないと、相手に伝わるものも伝わりません。
相手に伝えるべき内容が不足していたら、誤解をしているせいでわかってもらえないのかもしれませんよね。
なのですが実は、このアドバイスは的外れなものなんです。
相手がこちらの言い分を分かってくれないというのは、相手がその内容を理解できていないというよりも、相手が全く違う考え方をしているからなんです。
簡単にいうと価値観が違うせいで、相手はこちらの言い分をわかってくれないんです。
そのことに気付かないままでいると
「いつかはわかってくれるはず」
とコチラが勝手に思い込んで、これまでと同じように効果が期待できない「さらに詳しく伝える」ことを繰り返すようになります。
不思議と人は、これまで何度もやってきた効果のない働きかけを「いつかは効果がでる」と信じて、何度も繰り返してしまうことがあります。
ですが残念ながら、同じことの質を変えても結果は同じなんです。
根本的にアプローチを変えなければならないんですね。
わかってもらおうとする前に
これまでは言葉を尽くして、相手にわかってもらおうとしてきました。
でもそれでは効果がないこともわかりました。
「じゃあいったいどうすりゃいいんだ!」
そう思ってしまうかもしれませんよね。
でも安心してください、ちゃんと打つ手はあるんです。
ではなにをすれば良いかということですが、それはとても単純なことです。
「相手が反対する理由を見つける」
ということです。
いくら話してもわかってくれないときは、価値観の衝突が起きているんです。
つまり言葉を尽くして伝え続けるというのは、こちらの価値観を相手にぶつけているだけ。
相手の価値観を見ようとしていないんですね。
相手がどんな考え方を持って、こちらの言い分を反対しているのか。
ここがわからない限り、話は永遠に平行線のままになってしまうんです。
大切なのは、相手にわかってもらおうとする前に、まずは相手のことをわかろうとすることなんですね。
これがなければ歩み寄りは生まれません。
「わかって欲しい」
と思えば思うほど、自分の考えばかりを伝えることになってしまいます。
それでは相手の話をきくことはできません。
いくら言ってもわかってもらえないときは、相手の言葉に耳を傾けることが大切になるんです。
相手のことがわかれば
相手がどうしてわかってくれないのか、その理由がわかったとします。
そうすれば、相手の考えに合わせて伝え方を工夫することもできますし、これではいくら話してもわかってくれないことがわかるかもしれません。
人の価値観を変えるのはなかなか難しいものです。
だからこそ、相手を変えようとするのではなく、相手の考えに合わせて伝え方を変えることが大切なんですね。
また伝え方を変えても分かってくれない場合もありますが、それはもう仕方ありません。
考え方がまるきり違うわけですから、わかってくれることはないんです。
いつかわかってくれるはずと思うかもしれませんが、それはただの価値観の押しつけでしかないんですね。
相手のことを尊重していないのと同じなんです。
こちらの言い分をわかってくれないからといって、相手を責める必要もありません。
分かってもらえなくてもいいと思うことも、ときには大切なんです。
そう思えるようになると、これまで感じていたストレスもすっと軽くなっていきますよ。
さいごに、改めて見つめ直して頂きたいことがあります。
それは「本当に相手の人にわかってもらう必要があるの?」ということです。
というのも人は誰でも、承認欲求を持っています。
もしかしたらその欲求を満たすためだけに、わかって欲しいと思っているのかもしれないんです。
もちろんわかって貰えたのなら気分は良いですが、わかってもらえなくてもあなたは自由に選択できるし、行動することもできるんです。
(仕事で上司の許可が必要なものもありあますけど)
わかってもらえないからといって、やってはいけないということではないんですね。
「わかってもらう」ことにこだわり過ぎないことも、気持ち良く過ごすためには大切なことでもあるんです。
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