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子どもの成長率は半端ない

 

タイトルの通り、子どもの成長率は大人と比べると、とんでもなく高いものとなっています。

子どもと大人の成長率を比べると、30倍もの違いがあると言われているんです。

どうしてこんなにも大きな差ができてしまうのでしょうか?

 

子どもは好奇心が強いから?

子どもは頭が柔らかいから?

子どもは仕事がないから?

 

実はそうではないんです。

子どもがものすごい勢いで成長できるのは、あることが理由なんです。

そしてそのあることというのは、大人も真似できるものなんですね。

 

今回は成長率が何によって決まるのかについて、お伝えしていきます。

 

 

子どもと大人の違い

 

さて、まずは子どもと大人の違いについて考えてみましょう。

何が違うでしょうか?

 

・経験の量

・体力の量

・責任のおもさ

・身体の大きさ

・やらなきゃいけないこと

 

などなど、いろんな違うものがでてきます。

ですが、これらの違いは成長率にあまり影響しません。

もっとも大きく影響を与える違いが一つあるんです。

その違いというのが

 

・恥への抵抗感

 

なんです。

子どもは恥ずかしいという感情を持つには持ちますが、それほど強い抵抗は持っていません。

ですが大人の場合、恥をかくことはなんとしてでも避けたいことだと考えています。

これが成長に大きな差を生み出してしまう正体なんです。

 

 

恥はなぜ生まれる?

 

では恥が生まれるときは、一体なにが起きたときでしょうか?

少し考えてみてください。

あなたが「恥ずかしい!」と思うときって、どんなときでしょうか?

 

・勘違いを指摘されたとき

・情けない姿を見られたとき

・隠しておきたいことがバレたとき

・一人だけ場違いな格好をしていたとき

・自信満々で言ったことが見当外れだったとき

 

なかなか恥ずかしいシチュエーションですよね。

穴があったら入りたいと思ってしまうような出来事です。

 

実は上にあげた状況はある一つの言葉でまとめることができるのですが、その言葉が何か思いつきましたか?

 

ちょっとだけ考えてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

その言葉とは

「失敗」

なんです。

 

人は失敗したと自分が認識したとたんに、恥という感情がわき上がってくるんです。

そして人は、恥ずかしい思いはしたくないと、無意識で強く思っています。

恥をかくといくのは、自尊心が傷つけられることと全く同じなんですね。

 

つまり「失敗」すると一番感じたくない「恥」を感じることになるので、失敗しそうなものを避けるようになるのです。

これが成長を鈍らせる正体なんです。

 

 

アプローチが全く違う

 

何か新しいことにチャレンジするとき、大人と子どもでアプローチが全く違ってきます。

大人はどのようにすれば失敗しなくて済むか、じっくり時間をかけて考えます。

なぜそんなことをするかというと、失敗して恥をかきたくないからです。

 

一方で子どもの場合、失敗と恥がイコールで繋がっていないので、躊躇することなく取り組みます。

それでうまくいかなかったとしても、恥ずかしいことが起きたと認識するのではなく、面白いことが起きたと認識するんです。

 

なので、子どもがチャレンジして失敗してもケラケラと笑っているんですね。

失敗して「変なことになっちゃった」と、失敗を楽しんでいるんです。

 

失敗を楽しめるということは失敗への恐怖がないので、もう一度挑戦することに迷いは生まれません。

何度も繰り返し挑戦して、少しずつどうやればうまくできるかを体験を通して学んでいくんです。

 

でも大人は、しっかりじっくり考えて取り組むので、初速が遅くなります。

自分なりに考えた最適解を見つけて挑戦してうまくいかなかったとき、強い恥を感じてしまいます。

それだけでなく、こんなに考えてやったのに上手くいかないのなら、これ以上どうしようもないと思い込んでしまいます。

 

恥と、もう考えつかないという二重のネガティブな思いによって、二回目の挑戦までに時間がかかってしまいます。

 

つまり大人は、余計な考えや感情に縛られてしまって、次の挑戦に腰が引けてしまい成長が遅くなってしまうんです。

 

 

成長率を高めるために

 

ここまでくれば、成長率を高めるために何が有効かは、もうお分かりですよね。

そうです、失敗をしてもすぐさま次の行動に移すことなんです。

 

もちろん闇雲に行動してもうまくいきません。

前と違う何かを一つだけ取り入れて、前の挑戦と次の挑戦の成果を比べるんです。

成果が前より出たのなら、違う何かを残して、またそれに何か違うものを一つ足す。

成果が前より出なかったのなら、取り入れたものを取り替えて試す。

 

この繰り返しを何度も実践することなんです。

 

子どもは失敗そのものを楽しみながら、試行錯誤を繰り返してうまくいく方法を探し出しているんですね。

そのため、試行回数が自然と多くなり、その速度も速いんです。

 

俗に言う「PDCAサイクル」を楽しみながら高速で回し続けているんですね。

そこに恥という感情が無いからこそ、うろたえることなく何度も挑戦できるんです。

 

子どもが始めて遊ぶおもちゃでうまくいかなかったとき、自分が満足できるまで何度も繰り返して遊んだりしますよね。

失敗を恐れて行動を止めてないんです。

自分が満足できるようになるまで、とことん挑戦し続けているんですね。

 

 

 

大人になると自分の満足よりも、恥をかかないことを優先させてしまいます。

そのため、途中で手放してしまっているんです。

 

失敗は成功の母といいますが、子どもは身をもって体現してくれているんですよね。

失敗は恥ずかしいことでなく、何か変なことになった面白いもの。

子どもと同じように思うことで、次の挑戦への抵抗はぐっと下がりますよ。

 

そもそも初めての挑戦が、たった一回でうまくいくことのほうが少ないんです。

失敗しても面白いことが起きたと思えばいいだけなんです。

「すべらないネタができた」と思えばそれでいいんです。

 

そう思えるようになったなら、成長率はぐんと上がりますよ。