今回のブログは、とあるクライアントさん(以下Aさん)が大切にしていることが題材になっています。
そのAさんのお話を聴いたとき、プロフェッショナルとはこうあるべきという姿を見ました。
この方の考え方はどんなことにも当てはまる、とても大切な考え方だと思いますので、ここでご紹介したいと思います。
嫌なお客様の存在
Aさんは、とある接客業をされています。
接客業ですから、色々なお客様が来店されます。
中には差し入れなんかを持ってきてくれる人もいれば
いつも笑顔で感じの良い人もいます。
その一方で、いつも不満顔の方もいたりします。
Aさんには、好ましいとは言えないお客様がいらっしゃるんです。
お客様のことを考え、プロの視点でアドバイスをしても
「でも、それって○○なんじゃないですか」
といった感じに、反論や否定をしてくるんですね。
お客様自身の考えがあるのでそれは仕方がないのですが、そのせいで満足する結果がでなかったりするわけです。
すると今度はそれを揶揄するようなことを言い出し始めるんです。
そのお客様は数年前に一度、Aさんから離れたのですがまた舞い戻ってこられたんですね。
ということは、他のお店でも似たようなことをして通えなくなった可能性があるんです。
Aさんもその人がいなくなってくれればと思う一方で、ある信念を持っていることでややこしいお客様にも真剣に向き合うようにされているんです。
断るのは簡単だけど…
「満足できないのでしたら、他のお店に行かれてもいいですよ」
そう断ることは簡単です。
何も難しいことはありません。
ただ一言、そう言ってしまえばいいだけです。
ですがAさんは、その言葉だけは絶対に言いたくないんですとおしゃるんです。
その理由を尋ねたところ
「そのお客様を切ってしまうと、自分の能力はそこで止まる気がするんです。本当はもっとお客様を満足させることができるのに、自分で自分の可能性を閉じてしまうような気がするんです。それってなんか、悔しいじゃないですか」
そう答えられたんですね。
僕はこの言葉を聞いたとき、心の底からスゴイ人だなと感じました。
断ることを選択すれば楽になれるのですが、あえてその道を選ばずに、自分ならなんとかできると自分を信じることができているんです。
今はまだそのお客様が満足するものを提供できてはいなくても、自分なら必ずそれができると信じているんですね。
そしてAさんの素晴らしいところは
「お客様にわかってもらう」
というように、相手を変えようとするのではなく
「自分が認められるようになる」
というように、自分の成長を主軸にされているところなんです。
自分が変わることで…
僕は全てのクライアントさんにお伝えしていることがあります。
それが
「自分が変われば、周りが変わる」
ということです。
これまでもブログやメルマガで、同じテーマのことを何度もお伝えしてきました。
それくらいこの法則は人が生きていくうえで、大切なことなんです。
自分の外側を変えようとしても、なかなか変わっていかないんです。
というのもその世界を作り出しているのは、他の誰でも無い自分なんですよね。
つまり自分が変わっていくことで、自分を取り巻く世界が変わっていくんです。
なぜ自分が変わると、世界が変わるかというと理屈は簡単です。
いま目の前に広がる世界というのは、自分がそれまでに世界に対して与えた影響によって作られているんです。
例えば、人をバカにするようなことばかりを言っていたのなら、周りには同じように人をバカにする人ばかりが集まります。
すると、自分や仲間以外はバカばかりとなり、偏った信念を持ってしまって、ますます世界から孤立していくことになります。
孤立は不満しか生み出しません。
生きていても、面白いことなんてない日々の繰り返しになってしまいます。
ですが、素晴らしい人ばかりだと思うようになると、出会う人のなかに魅力を見つけ出すことができます。
そこから何かを学びとることもできるし、その魅力を浴びて心地よくなることもできます。
まさに幸せな生き方ではないでしょうか。
このように、自分の内面が変わることで世界の見え方が違ってくるんですね。
ここからは僕の憶測にはなりますが、Aさんはきっと、自分が成長することで嫌なお客様はいなくなると信じているのだと思います。
もしも嫌なお客様がいなくなったとしたら、仕事そのものが今よりもっと楽しくなりますし、どんな人でも対応できるので、ビジネスとしても拡大していきます。
自分ならそうなれると心の底から信じているんでしょう。
とても素晴らしいことだと思います。
自分にはまだまだ可能性がある。
そう思えることほど幸せなことはないと僕は思うんです。
このブログを読んで下さったあなたにも、可能性はあります。
そのことに目を向けてみることで、さらに素敵な自分と出会えるはずです。
もしもいま、諦めようとしていることがあるのなら、もう少しだけ向き合ってみませんか。
その先には無限の可能性が隠れていますよ。
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