あなたは独り言を言うタイプですか?
それとも、独り言はあまり言わないタイプですか?
「独り言」と聞くと、なにやら一人でブツブツつぶやいているところをイメージすると思います。
そのイメージのまま自分が独り言を言っているかどうかをみると、そこまで独り言が多いと思わないかもしれませんよね。
ですが声に出ていない独り言はどうでしょうか?
つまり心の中でのつぶやきです。
認知心理学の研究によると、人が1日で心の中でつぶやく回数は7万回とも言われています。
ものすごい数のつぶやきをしているわけです。
ここで問題になるのが、どんなことをつぶやいているかということ。
今回は心の中のつぶやき、つまり「セルフトーク」についてお伝えしていきます。
セルフトークとは?
まずセルフトークとは何かというと、自分の頭の中で浮かんでは消えていく「言葉」のことをいいます。
これらの言葉は意識的に思い浮かべることもあれば、無意識的に浮かんでいることもあります。
そしてこのセルフトークには大きく分けると2種類のパターンがあります。
1つはポジティブなもの。もう1つは、ネガティブなものなんですね。
1日で浮かんでくる言葉が、この2種類のどちらが多いかでその人の人格や人生、さらにいうと、生きやすさが変わってくるんです。
つまりセルフトークというのは、自分自身を形作るものとなるわけです。
そう考えると少し矛盾を感じるかもしれません。
まずは自分という確かな「在り方」があり、その「在り方」に合った言葉がでてくるといったほうが自然な感じがします。
ということは「在り方」の上に「言葉」が乗っているように見えますよね。
ですが実際は逆で「言葉」の上に「在り方」が乗っているんです。
「在り方」を説明しようとすると「私は必ず感謝を伝えるようにする」のように、「言葉」で表現されますよね。
このように言葉で定義してはじめて「在り方」が明確になるんです。
つまり「言葉」が力を持っているということなんです。
どんな言葉を使うか?
「在り方」は言葉の上に乗っていることをお伝えしました。
ということは普段からどんな言葉を使うかで、自分の在り方が決まってくるということなんです。
そこで重要になるのが今回のテーマである「セルフトーク」なんですね。
普段の生活のなかで、どんな言葉を頭に思い浮かべながら過ごしているのか、それが自分の在り方も考え方も行動も決めているんです。
決めているというよりも、影響を受けてしまうんです。
例えば同じ仕事に取り組んでいたとしても
「あ~、めんどくさいな~」
と思いながら取り組んでいたらどうなると思いますか?
きっとご想像の通り、とっかかりが遅くなるし、動かす手も遅くなるでしょう。
集中力もないのですぐに休憩をしたり、他のことを考えはじめたりします。
できるだけ楽に終わらせたいと思うようになるので、手を抜いてしまうかもしれません。
できあがったものの質はあまり良いとは思えませんよね。
その一方で
「なかなか面白そうな案件だな」
と思いながら取り組んでいたらどうでしょう?
集中力を保ったまま取り組むことができるし、色んな工夫を思いつくかもしれません。
自分から前向きに取り組んでいるので、疲れはあるもののストレスは少ないでしょう。
他のものに気を取られることもないので、かかる時間は短くなるし質も良くなります。
まずは意識すること
どんな言葉を使うかで、自分の在り方や行動にも大きな影響を与えることになるんですね。
ということはできる限り、ポジティブな言葉を使ったほうがお得なわけです。
ただ残念なことに辞書にのっている言葉を分析すると、ポジティブな言葉よりもネガティブな言葉のほうが多いという結果が出ています。
つまりそれだけ、ネガティブな言葉が身近にあるということなんですね。
だからこそ意識的にポジティブな言葉を使うことが大切になってくるんです。
例えば
「ややこしいな」→「攻略してやる」
「難しいな」→「やり甲斐がある」
「疲れた」→「やり切った」
「暇だな」→「何をやろうかな」
「めんどくさい」→「面白そうだな」
のように、言い換えてみてください。
もちろんのことながら、言い換えたところで気持ちまですぐに変わることはありません。
ですがこの言葉を言い続けることで、やがて気持ちまで変わります。
はじめは言葉からでもいいので、ポジティブなセルフトークにしてみてくださいね。
やり続けると、本当に気持ちにも変化が現れますよ。
頭の中で浮かんでは消えていく言葉の数々。
その比率が1:3の割合でポジティブな言葉が多くなると、人は幸せに生きることができるとも言われています。
ただ言葉を変えるだけで気分が良くなるのなら、試さない手はないですよね。
ぜひ頭の中のつぶやきを「いい言葉」にしていってくださいね。
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