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ビラ配りを初体験

 

実は地元の商工会で来週の土日に、オクトーバーフェストを開催します。

僕が住んでいる四條畷市は、ドイツのメアブッシュ市と国際友好都市提携を結んでいて、留学生などの交流があります。

そして今年は、メアブッシュ市の市長が四條畷市に訪れることもあり、その歓迎をこめてオクトーバーフェストを開催することになりました。

 

僕自身も実行委員とした参加していて、当日はドイツビールを振る舞うブースでお手伝いすることになっています。

 

その宣伝のために先日、実行委員のメンバーと一緒にビラ配りをしてきたんです。

ビラ配りなんて初めての体験ですが、そこそこの人が受け取ってくれました。

配った枚数でいうと、一位・二位を争うくらいうまく配ることができました。

 

どうしてビラ配り初体験の僕が、うまくビラを配ることができたのか?

実はとある心理テクニックを活用することで、受け取ってくれる確率を高めていたのです。

 

 

どうやって配ったのか?

 

さて僕はどのようにビラ配りをしたかというと、向こうから歩いて来る人の真正面からではなく、斜めの方向から近づいていき

「こんばんは、お疲れ様です~」

と目をみて挨拶をするんです。

 

目をみて挨拶をしているので相手の人は、他のだれでもなく自分に言っていることを認識するんですね。

その状態で、来週にイベントをすることを伝えながら、相手の歩調に合わせながら前にビラを出し続けるんです。

 

すると高確率でビラを受け取ってもくれるし、僕の説明にも耳を傾けてくれるんですね。

こういった方法を使ってビラを配っていったのですが、これは心理的に理にかなったやり方なんです。

 

 

どんな心理作用があるのか?

 

まずはじめに、相手の正面に立たずに斜めから近づいていることがポイントです。

人は正面に立たれると無意識のうちに、警戒心をいだいてしまいます。

警戒心を持ってしまうと、身を守ることを優先するようになってしまうんですね。

この場合における身の守り方は「拒絶」です。

そうなるとチラシを受け取らないということが、その人にとって最も安全な選択となってしまうんです。

ですが斜めから近づくことで、この警戒心を和らげることができるんです。

 

次のポイントは、相手の目を見ながら挨拶をすることです。

挨拶はコミュニケーションの始まりとして、最もオーソドックスなものなんです。

そのため警戒心も生まれにくくなるんですね。

 

挨拶とは違って「ちょっといいですか」みたいな声掛けをしてしまうと、何があるかわからないためどうしても警戒心を持たせてしまうことになります。

いかに警戒心を抱かせずに近づくのかが、ポイントになるんですね。

 

さらに相手の目を見て挨拶をしているので、その挨拶を「受け取るのは自分だ」と無意識的に思わせることができるんです。

ここが大切で無意識に「受け取る」ことを意識させているんですね。

 

人は面白いもので、自分が受け入れようと意識したのであれば、受け入れる内容が違うものになっても一度「受け入れた」事実があるので、同じ人からのものを受け入れやすくなるんです。

 

そして相手と歩調を合わせながら、チラシを目の前に差し出し続けることで「受け取らなきゃいけない」と思わせることができるんです。

 

 

イヤホンをしてても効果あり

 

相手の人がイヤホンをしてて、こちらの声が聞こえていなかったとしても、相手の目をみて挨拶をすることで「自分に話しかけている」ことを認知させることができます。

人は一度認知してしまうと、それを無かったことにすることはできません。

なので目の前にさし出されたチラシをつい受け取ってしまうんです。

 

これはまさに非言語によるコミュニケーションによって、相手の意識に変化を生み出したといえるんです。

 

人は不思議なもので「自分に言っている」と意識したとたんに、当事者意識がうまれて「なんとか対応しよう」とつい考えるようになっているんです。

なので誰にも目を合わせずにチラシを差し出していても、取ってくれないんですね。

 

「あなたに渡したいんです」

というメッセージを相手に伝えるために、相手の目を見て差し出すことが大切になってくるんです。

 

 

 

今回はビラ配りについてお伝えしましたが、このテクニックは日常生活のなかでも使えるテクニックになっています。

誰かに手伝って欲しいときは

「誰か手伝って」

と言うのではなく

「○○さん、手伝って」

と、名指しで言ったほうが手伝ってくれやすくなるんですね。

 

目を見て言ったり、相手の名前をいったりすることで、相手に当事者意識を生み出すことができんです。

 

当事者意識があるからこそ、こちらの要望を聞いてくれるようになるんですね。