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言葉の力

 

人を動かすために何が必要なのか?

そう考えたとき、よく言われる3つがあります。

 

それが

・お金

・権力

・言葉

 

お金を積めば人は動くし、権力を持っている人が何かを言えば人は動きます。

ですが残念なことに、人を動かせることができるお金も権力も、持っているのは限られた人だけでしかありません。

 

ですが言葉だけは、全員が使えるものなんです。

私たちはこの素晴らしい「言葉」を大切に使えているのでしょうか?

 

ということで今回は「言葉の力」についてお伝えしたいと思います。

 

 

言葉は弱者の唯一の武器

 

さきほどもお伝えしたように、お金も権力も限られた人しかもっていません。

そしてこの2つの力を持っている人は、人を簡単に従わせることができます。

ということは「強者」と言い換えることができます。

 

その一方でお金も権力も持っていない私たちは、言葉しか持っていません。

つまり言葉は唯一使える武器なんです。

 

ですが悲観することは何一つありません。

「ペンは剣よりも強し」という言葉もあるように、言葉は他の2つの力を打ち倒す力を持っているんです。

 

ガンジーはイギリスの植民地から抜け出すために、お金も権力も使わず、言葉だけで独立を成し遂げました。

キング牧師も言葉だけで、人種差別の撤廃や、人種による機会損失を退けるために訴え続け、これがきかっけとして意識が大きく変化していきました。

 

言葉は誰もが持つ力でもあり、お金や権力でさえも打ち倒す力を持っているんです。

 

 

言葉は力を与える

 

言葉は大きな何かを打ち倒す力を持っていると同時に、言葉は力を持たない人に力を与えることもできるのです。

インドの独立もアメリカの差別撤回も、ガンジーやキング牧師だけが叫んでいるだけでは、絶対に実現しませんでした。

 

ですがガンジーやキング牧師の言葉は、それまで力を失い諦めていた人たちの中にすっと入り込み、権力に立ち向かう勇気を生み出したのです。

力を持たない多くの人が言葉によって力を得て立ち上がったからこそ、この偉業を成し遂げることができたのです。

ガンジーやキング牧師は言葉の力を使って、力なき人たちに力を与えたのです。

 

それだけではありません。

 

弱っている人に優しく言葉を投げかけることで、立ち直る力を与えることもできます。

 

言葉は他の大きな力を打ち倒すことも、力を持っていない人に力を分け与えることもできる素晴らしいものなんです。

そして忘れてはならないのが、この力を全員が持っているということです。

 

ここでぜひ振り返っていただきたいのですが、積極的にこの力を使えているでしょうか?

 

 

思いを言葉にする

 

とてもシンプルなことですが、思いを言葉にすることが難しいと感じている人が多いように思います。

 

それだけでなく

「別に言いたいことなんてない」

と思っているかもしれません。

 

ですがもしかすると「難しい」「言いたいことはない」と感じるのは、そう思わされているのかもしれないのです。

 

力を持っている側からすれば、声を出されることはできる限り避けたいと考えるのは当たり前の論理ですよね。

ということは「声を出さないほうが得をする」と思わせればいいんです。

 

そのような状況を意図的に散りばめればいつのまにか

「声を出す人はややこしい人」

という考えがうまれ

「声を出さないことが良いこと」

という意識が作られてしまいます。

 

気付かないうちに、私たちが使える武器を封じられてしまうのです。

 

ただここで勘違いして欲しくないのは、なにもデモをやれと言っているわけではないということです。

自分の思いを言葉にすることは損をすると、思って欲しくないだけなんです。

 

 

言葉を尽くす

 

「言葉を尽くす」という言葉がありますよね。

自分の中にある言葉をありったけ引っ張りだして、できる限り自分の思いが伝わるように表現することです。

 

どうせ言っても分かってくれない、何も変わらないと思って、口を閉ざしてしまってはいませんか?

先ほどもお伝えしたように、それでは力を持っている人の思惑通りになってしまいます。

今の状況が納得できないものであるのなら、言葉を尽くして思いや考えを伝えていかなければ、何も変えることはできません。

 

言葉を尽くして、思いを伝える。

言葉が持つ力を信じて、言葉を尽くす。

 

その意識を持つことで、自分の未来をさらに良いものにしていくことができます。

言葉という力を持っていることに、あらためて目を向けていただければと思うのです。