人間関係を円滑にすることができれば、ストレスをかなり小さくすることができます。
今回紹介するポイントを意識してもらうだけで、人間関係を良好にしていくことができるようになります。
しかもこの方法は誰でも簡単にできることなので、今日からでもすぐに実践できる方法です。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
アイツには遺産を遺したくない
これは僕の知人から聞いた話です。
その方を仮にAさんとします。
Aさんの父親はすでに鬼籍に入っているのですが、母親はまだまだ元気です。
そんな母親からAさんに
「相続のことで相談に乗って欲しい」
と連絡がありました。
Aさんは何の話かとおもいながら、実家をたずねます。
そこで出てきた話というのが、Aさんには兄がいるのですが、兄には1円たりとも相続させたくないというものでした。
そのための遺言書を作りたいので、どうしたらいいかという相談だったのです。
そう聞くと、Aさんとお兄さんの考え方や性格が全く違うと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
Aさんの主観ではあるのですが、それほど考え方が違うというわけではないそうです。
それでも母親は兄のことを心底嫌っていたのでした。
それは遺産を絶対に渡したくないと思ってしまうほど、根深いものだったのです。
Aさんと兄の唯一の違い
そこでAさんが教えてくれたことですが、Aさんとお兄さんとで決定的に違うものが一つあったのです。
それが母親に対する話の聞き方でした。
Aさんの母親は戦前の生まれです。
戦争を体験したこと、戦後の復興を体験したこと、それらの体験は昭和後期、平成生まれの人からすれば未知の体験です。
平和な時代に生きた私たちとは考え方が違って当然ですよね。
Aさんは母親が生きてきた背景を考えながら
「そういう考え方もあるよな~」
という気持ちで話しを聞き続けていました。
母親の話を受け止めるように聞いていたのです。
その一方でお兄さんは、母親の背景などは考えずに、いまの時代の価値観に照らし合わせながら聞くので
「その考え方が古くて~」
「今の時代、それは通用しない」
と、否定から入るような聞き方を続けていたのです。
その結果、母親と兄との折り合いは合わずに、険悪な仲になってしまったのです。
それも1円たりとも遺したくないというほどに。
円滑にするポイント
ここまで読んで頂ければ、すでにお気づきだと思います。
そうなんです、人間関係を円滑にするポイントは
「相手を否定しない」
というものです。
人は誰だって「自分は正しい」と思って生きています。
そこで話す内容を否定され続けてしまえば、相手のことが嫌いになって当然です。
自分を認めてくれない人を好きになれるはずがないんですね。
なので人の話を聞くとき、たとえその考え方が自分とは真逆のものであっても、反射的に否定するのではなく
「どうしてこんな考え方になったのだろう?」
とその背景に興味を持つようにすることが、とても大切になってくるのです。
そのような興味・関心を持つことができれば、自然とそれを知りたくなってきます。
知りたいと思ったなら質問したくなるんですね。
そすうれば相手のことをより深く知ることもできるし、相手は自分のことを分かってくれたと満足してくれます。
大切なのは相手を否定せず関心を持つこと。
この意識を持っていれば、どんな人に対しても誠意ある対応ができるようになりますよ。
今回紹介した方法は、誰でも実践できるものです。
ぜひ実践してみてくださいね。
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