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かみ合わない会話の正体

 

人と話してしているとき

「この人とは話しが合わないな~」

と感じることはありませんか?

 

感覚として話がかみ合わないことは実感できるのですが、どうして話がかみ合わないか明確に説明することは意外と難しかったりします。

そこで今回は、話がかみ合わないときに何が起きているのか、その正体を3つご紹介したいと思います。

 

 

正体その1:ズレる

 

話がかみ合わないと感じるとき、会話にズレが生まれている場合があります。

例えば「今日はどこに行こうか?」と聞いているのに、相手からの返事が「今日はゆっくりしたい気分なんだよね」といった返事がきたときが、まさにズレの瞬間なんです。

質問者は「場所」について聞いているのに、「気持ち」を答えてしまっているんですね。

 

その他にも

「どうやったらいいと思う?」

「これは難しいと思うよ」

方法を聞いているのに、難易度についての答えが返ってきてしまったり

 

 

「前にこんなことがあって」

「私も似たようなことがあって、それは~」

話を聞いて欲しいと思っているのに、相手が話し始めてしまったり

 

 

「先輩、これはこのやり方でいいですよね?」

「お前、前にも言っただろ、なんで人の話をメモに残さないんだ」

確認をしたいだけなのに、説教をされてしまったり

 

このように求めているものとズレた対応を返されてしまうと、この人とはかみ合わないといった感じを持ってしまうんです。

 

 

正体その2:否定

 

次のかみ合わない正体は「否定」です。

どんな話をしても、否定から入ってくる人が一定数でいるんですね。

そうなると何を話しても楽しくありません。

 

もちろん人それぞれ考え方は違っていいのですが、自分と違う考え方だからといってそれが間違っているわけではありませんよね。

否定してくる人は、自分の考え方こそが正しいと思い込んでいるので、それ以外の考え方を渡されたときに受け取ることもできないし、認めることもできないんです。

 

簡単に言うと、視野が狭い人と言えます。

 

このような人と話しをしていると、話が広がるどころか常に相手の世界に収斂していくことになるんですね。

つまりどんな話をしていても、相手の結論を聞かされることになってしまうんです。

 

会話は互いの考えなり思いを交換しあって、新しい発見を楽しむことなんですが、否定ばかりしてくる人と話していても、楽しむことができません。

非常に窮屈な会話になってしまうので「この人とはかみ合わないな~」と言った感覚が生まれてしまうんですね。

 

 

 

正体その3:自己防衛

 

3つ目のかみ合わない正体は「自己防衛」です。

1つ目も2つ目も、会話をしていると疲れはするんですが正直なところ「コイツ、めんどくせーな」レベルなんですね。

ちょっとお口が悪くなってしまいましたが()

 

ですがこの「自己防衛」によってかみ合わない場合、かなり強いストレスを受けることになってしまいます。

では具体的に何が起こるかというと、全ての責任を自分以外に押しつけてこようとするんです。

 

どう考えても相手が悪いのに、自分は悪くないと言い張り、その責任をあなたに押しつけてきたり、職場の人に押しつけたり、環境に押しつけたりします。

あなた以外に責任を押しつけているときはまだマシですが、あなたに押しつけてくるようになるとたまったものではありません。

 

「箸が転んでも可笑しい年頃」という言葉があるのですが、自己防衛ばかりを考える人は「箸が転んだのはお前の責任」になってしまうんです。

常に責められることになるので、ストレスフルな状態になってしまうんですね。

 

それを受け流すことができていたとしても、相手が責任の押しつけの手を緩めることはありません。

どこかのタイミングで関係は破綻を迎えてしまいます。

 

かみ合わない相手のなかでも、最もタチが悪いのがこの「自己防衛」なんですね。

 

 

 

さて、かみ合わない正体を3つ紹介しました。

いかがでしたか?

あなたの身近な人に、この特徴を持っている人がいるでしょうか?

もしいるのならきっと「ほんと、かみ合わないな~」と感じていることでしょう。

 

ですがこの正体を知ってしまうと、そういったやり取りが起きたときに

「うわ~!でた~!」

と、ある種のお約束芸のように、楽しむこともできるんですね。

 

かみ合わないとネガティブに受け取ることもできますが、「おっと~!ここでズレを繰り出してきたぞ~!」とプロレス実況のように、やりとりを大袈裟に表現して楽しむ選択もできるようになります。

 

自分のストレスを軽減するために、何を選ぶかをぜひ考えてみてくださいね。