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落ち込みやすい人がはまっている罠

 

いつもの日常を過ごしていると、嫌なことと遭遇してしまいますよね。

嫌なことが無い人生を歩めれば最高ですが、なかなかそうはいきません。

どうしたって嫌なことが舞い込んでしまいます。

 

そんな嫌な出来事と直面したとき、すぐに立ち直れる人と、立ち直るまでにある程度の時間が必要な人がいたりします。

同じ人間なのにどうして立ち直るまでにこんなにも差が生まれてしまうのでしょうか?

 

実は落ち込みやすい人は、とあることを無意識でしてしまっているため、なかなかネガティブな状態から抜け出せなくなってしまっているんです。

 

一体どんなことをしているのか?

その抜け出し方はどうすればよいのか?

ということについてお伝えしたいと思います。

 

 

自分を責めすぎてしまう

 

落ち込みやすい人が陥りがちな罠の一つに、「自分を責めすぎる」ということがあります。

嫌な出来事が起きると、「自分が悪いんだ」「私には何もできない」と自分を過度に責める傾向があります。

このような思考パターンは、自己否定感を強め、立ち直るのを遅らせてしまいます。

 

 

ではなぜ、自分を責め過ぎてしまうのでしょうか?

このような自己批判的な思考は、過去の経験や育った環境が影響していることが原因だと言われています。

 

例えば、厳しい親に育てられた人や、失敗を許さない職場環境で働いている人は、自分に対しても同じように厳しくなりがちです。

また、完璧主義の傾向が強い人も、自分の欠点や失敗を許せず、自分を責めることが多くなります。

 

 

自分を責めすぎないためには、自己受容の練習が必要です。

まず、自分の感じていることを認めることから始めましょう。

「今日はうまくいかなかったけど、次はもっと良くなるかもしれない」と、自分に優しい言葉をかけることを心がけます。

 

 

小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高めることができます。

毎日、自分の良かった点や感謝できることを3つ書き出すことで、自己肯定感を高めることができます。

人は失敗したことに注目してしまいがちですが、本当は失敗よりも上手くいっていることのほうが多いんですね。

 

そのことに目を向けてあげることで、自己肯定感を高めることができるのです。

 

 

どうしようも無いことに執着している

 

もう一つの罠は、「どうしようも無いことに執着している」ということです。

過去に起きた出来事や他人の行動など、自分ではどうにもできないことに対して執着して、それが原因で落ち込んでしまいます。

これにより、心が過去に縛られ、前向きな行動を取ることが難しくなってしまうのです。

 

 

人は、自分がコントロールできないことに対して無力感を感じやすくできています。

特に、過去の失敗やトラウマ、他人からの評価に対する執着は、未来に向けた行動にブレーキをかけてしまいます。

 

また、他人の行動や意見に敏感な人は、他人の言動に対して過剰に反応し、ストレスを感じやすいです。

あの人はあのときにこんなことを言ったとか、こんな反応をしたなど、過去のできごとを何度も繰り返し追体験することで、辛い気持ちが大きく膨らんでしまうのです。

 

 

どうしようも無いことに執着しないためには、自分がコントロールできることに焦点を当てることが重要です。

 

例えば、「今できることは何か?」と自問して、自分の行動や思考を変えることに注力しましょう。

仕事で失敗してしまったときは、その失敗について何度も考えるのではなく、「次に同じミスをしないために何ができるか」と、未来を良くするための考えをしてみるのです。

 

そうすることで過去からのとらわれから抜け出し、より良い未来へと視線を変化させることができるようになります。

 

また、マインドフルネスの練習も効果的で、現在の瞬間に意識を集中させることで、過去や未来への不安を和らげることができます。

深呼吸をしながら、今この瞬間に集中する時間を持つことで、心がリセットされ、冷静に物事を考えることができるようにもなりますよ。

 

 

過去の出来事にばかり目を向けている

 

過去の出来事に執着することも、落ち込みやすい人がはまりがちな罠です。

過去の失敗や後悔にとらわれて、それが原因で自己否定感が強くなってしまうと、前向きな思考や行動ができなくなります。

 

過去の出来事に執着してしまう原因として、過去の失敗から学べなかったり、過去の経験がトラウマになっていることが考えられます。

また、過去の成功体験に固執することで、現状とのギャップに苦しむこともあります。

 

 

過去の出来事にばかり目を向けないためには、過去を受け入れ、それを学びとして捉えることが必要です。

過去の失敗を反省し、それを自己成長の機会として捉えるように意識してみるのです。

 

「過去は変えられないが、未来は自分の手で作ることができる」と考えることで、前向きな行動が取りやすくなります。

 

そのためには、未来に対して建設的な目標を設定することが大切になります。

未来の目標を設定して、その目標に意識を集中させるんです。

そすることで、過ぎ去った過去に目を向けることが少なくなり、これからくるであろう素晴らしい未来に目を向けられるようになります。

 

すると気持ちも上向いていき、その未来を手に入れるための考え方や行動に結びつきやすくなっていくんですね。

 

 

 

落ち込みやすい人がはまっている罠は、「自分を責めすぎる」「どうしようも無いことに執着する」「過去の出来事にばかり目を向ける」の3つです。

 

これらの罠から抜け出すためには、自己受容を高め、コントロール可能なことに焦点を当て、過去を受け入れ未来に目を向けることが大切です。

これらの方法を実践することで、ネガティブな状態から早く抜け出し、心の安定を保てるようになります。

 

落ち込む罠から抜け出して、より良い未来を手に入れるためのヒントにして頂けばと思います。