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正直迷惑なフライングゲット

 

実は先日、妻の原付をめぐって少しややこしいことが起こりました。

 

原付が故障して動かなくなってしばらく経つのですが、買い換えるか、修理するかで迷っていました。

 

排気量の新しい規制が実施されるということで、最近では原付の生産を終了するメーカーが出てきています。

そのあおりを受けて、中古価格が高騰しているようです。

 

そんななかで妻が知り合いと数人で集まったとき、原付のことを話したそうです。

その数日後、知り合いのAさんから連絡があり

「お手頃の中古があったから買っておいたよ」

と連絡がありました。

 

妻はその人に、原付を探して欲しいとも、いいのがあったら買っておいてとも言っていません。

完全なフライングをしてしまったのです。

 

 

事の経緯

 

どうしてそのような状況になったのか。

妻がどのように伝えたのかを詳しく聞いたところ、次のようなことを話したそうです。

 

・原付が故障して困っている

・新車になると高いから、中古がいい

・できるだけ早くなんとかしたい

・車種にはそれほどこだわらない

 

もちろんその話しは、ただの世間話の延長でしかなく、周囲に人になんとかしてともらおうとは思っていませんでした。

ただ原付が必要なことと、条件の一部だけを話しただけの状態でした。

 

後日、それを聞いたAさんが、知り合いのバイク屋に連絡すると、お手頃価格の中古があることがわかりました。

後から分かったことですが、その中古価格は市場平均を大きく下回るので、お買い得であることには間違いありませんでした。

 

その価格であればすぐに売れてしまうと考えたAさんは、すぐさまお金を立て替えて購入してしまったのです。

Aさんにとっては善意の行動でした。

 

ですが一度も現物を見ていないのに、勝手に決められてしまうというのはあまり気持ちの良いものではありません。

どうしたらいいか、妻は困ってしまいました。

 

 

なぜこのようなことが起きたのか?

 

そもそもの話しとして、事前に了承を得ることなく購入してしまったことが事態をややこしくさせてしまっています。

なのでAさんが勝手な行動をしなければ、こんなややこしい状況にはならなかったんですね。

 

ではなぜAさんのフライングが起きてしまったのか?

それを考えることで、似たようなアクシデントを予防することができるのではないでしょうか。

 

まず妻が伝えた情報を振り返ると

 

・原付が故障して困っている

・新車になると高いから、中古がいい

・できるだけ早くなんとかしたい

・車種にはそれほどこだわらない

 

といったものです。

もちろん細かい話もあったでしょうが、大枠としては以上です。

 

これだけを見ると気が早い人は

「今すぐなんとかしたいんだな」

と早とちりしてしまうかもしれません。

 

そうなんです。

上記の情報は「原付の必要性」と、どのような原付なら良いかという「原付の条件」しか出ていないんですね。

つまり「購入条件」を伝えていなかったのです。

 

 

行動を牽制するには

 

妻もその集まりの中の人に、原付をなんとかして欲しいとは思っていなかたので、必要な条件を伝えていませんでした。

ただの世間話としてのやり取りだったんですね。

 

なので仕方ない一面もあるのですが、最終的に購入するための条件を伝えておくと、Aさんのフライングを予防することができたはずです。

 

例えば

「実際に現物を見てから決めたい」

といったような、購入するために欠かせないことを伝えておけば、万が一Aさんが勝手に動いたとしても

「いい原付を見つけたから、一度見てみない?」

といった行動におさまっていた可能性が高いでしょう。

 

購入の前に必要な条件を伝えておくことで、相手の行動を牽制することができるのです。

 

実はこの問題は今回のようなことだけでなく、結婚を控えているカップルにも当てはまるんです。

 

とあるアンケートで、「婚約・結婚指輪でケンカになったことがあるか?」という問いに対して、「ある」と答えた割合が44.5%という結果がでています。

 

これは今回のバイクの状況と同じで、彼氏さんが勝手に指輪を選んだことで揉めたりすることが多いそうです。

 

 

このように購入だけではないですが、最終行動・決断をする前には、お互いの納得があるかどうかが大切になってくるんですね。

 

どちらか片方だけが良かれと思っても、もう一方は不満を持つなんてことが起きてしまいます。

なので最終行動・決断の前にワンクッション置くことで、トラブルを回避することができるんですね。

 

 

妻のバイクの件ですが

「実際に購入するときは実物を見てから決めようと思ってました。写真を見たけど、あまり好みのものではないのでキャンセルしておいてください。動いてくれたことは感謝しています」

と伝えて、事なきを得ることができました。

 

あなたもこのようなトラブルに巻き込まれないように、伝える内容には注意して

くださいね。