生きていると相手から心ない言葉を投げつけられることがありますよね。
心が傷ついてしまって、ほんとうに嫌な気持ちになってしまいます。
そんな状態になったとき、どのようにしてその不愉快さと向き合っていますか?
今回は傷ついた心との向き合い方についてお伝えしたいと思います。
間違った対処法
誰かから心ないことを言われて心が傷つけられたとき、それをなんとか忘れようとして無かったことにしようとすることがありますが、それは良い対処法とは言えません。
というのも傷ついたことを無かったことにしたとしても、傷は癒えないんです。
また傷ついたことを無かったことにするためには
「こんな傷はたいしたことない」
と、傷ついたことを自分の中で小さいことだと思い込んで、自分の気持ちを誤魔化そうとしたりします。
そのとき、他の誰かはもっと傷ついているのだからと、自分が思うより傷つけられている人、例えば、有名人はアンチコメントが大量についているのと比べたりして、自分のものはそれより少ないからたいしたことないと思い込んだりしたりします。
より大きな傷と比べれば、自分が受けた傷はまだ小さいと思えるようになるのは間違いありません。
ですが傷ついているという事実は変わりません。
傷が小さいからそのままでいいというわけではないんですね。
傷ついたことと向き合う
さきにお伝えしたように、傷ついたことを矮小化して見て見ぬ振りをすると、傷ついた心を癒やすことができません。
ただ誤魔化して目を背けているだけなんです。
それを続けてしまうと心は痛み続けるのですが、その痛みに慣れてしまうようになります。
すると自分の心が傷ついていることに、気付けなくなってしまうようになります。
そのような心の機微に気付けなくなるということは、心の感度が鈍感になるので、ささやかな幸せにも気付くことができなくなってしまいます。
つまり小さな傷を抑え込み続けると、幸せの感度も同時に鈍ることになるのです。
そうではなく「自分は傷ついている」ことを認めることが大切になります。
そのときに「自分の痛みは他と比べればたいしたことない」と思わず、その痛みを大切にして欲しいのです。
誤魔化すことなく、ありのままの心の痛みに目を向けるようにして欲しいのです。
向き合えば向き合うほどに、辛い気持ちがわき上がってくるのですが、それでいいんです。
辛さから逃げることなく、自分はいま辛い状態にあることを受け止めてあげてください。
きっと涙が溢れてくることもあるでしょう。
でもそれでいいんです。
涙を流すことで心の中に溜まっていた嫌な気持ちが一緒に流れ出てくれます。
涙を流すことは弱いからではありません。
辛さに向き合う強さがあるからこそ、涙を流すことができるのです。
辛いことを受け止めるからこそ
自分の心の傷に向き合い、辛い状態にあることを認めることができたとき、人の心はその問題についてはじめて考えることができるようになります。
というのも人は、辛い状態のままでいることが耐えられません。
だからこそ、その状態から抜け出すために何ができるかを考え始めるようになるのです。
自分一人でその状態から抜け出す方法を見つけ出すことができればいいのですが、難しいこともあるでしょう。
そんなときは人に相談してください。
助けを求めていいんです。
きっと温かく迎え入れてくれるはずです。
その他にも、自分の辛さを理解できているので、そういった問題を解決するための本を探してみるのも効果的です。
辛さを誤魔化してしまうと、解決策があっても気付くことができません。
でも辛さに向き合い、受け止めるからこそ、解決策に出会うことができるようになるんです。
心に受けた傷をそのままにしない。
向き合う瞬間は辛いですが、それを乗り越えることで、自分を守る強さが生まれ、幸せを感じる心を育んでいけるようになります。
心が傷ついたときは、その痛みを辛さを誤魔化すことなく大切にしてくださいね。
それが心を強くさせてくれるのです。
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