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正しく伝えるための原理原則

 

正しく伝える。

 

相手に誤解を与えることなく伝えることは大切ですよね。

うまく伝えることができなかったとき、どうして分かってくれないんだろうと、相手の不理解にイライラするなんてことも。

そうしたコミュニケーションのストレスが積み上がることで、関係性にヒビが入り、最悪は決裂にまでいたってしまうかもしれません。

 

今回は正しく伝えるための、原理原則についてお伝えしたいと思います。

 

 

完璧に伝えることは不可能

 

こんなことを言ってしまうと身も蓋もありませんが、完璧に伝えることは基本的に不可能だと思ってください。

自分が体験したこと、考えていること、それらを人に伝えようとしても、全てを伝えきることはできません。

たとえば、昨日の夕食を思い出してみてください。

その状況を完璧に伝えるためには、部屋の状況・食器の質感・家具の質感・料理の配置・食べた順番・各料理の味・変化する腹具合・・・などなど。

考えるだけでげんなりするような情報を性格に描写する必要があります。

 

でもそんなことを言葉だけで伝えようとしたなら、食事をした時間以上に時間がかかるかもしれません。

つまり何かを伝えようとしたとき、かならず情報は省略されてしまうのです。

そのため言葉だけで完璧な再現を行うことは不可能と言えます。

 

相手が分かってくれないのは、そもそも伝える情報が不完全になってしまうことが理由でもあるんですね。

 

 

言葉を尽くしても…

 

どれだけ言葉を尽くしても、伝えたいことの50%も伝えることはできません。

もしも50%の確かさで伝えることができたのなら、それは最高のコミュニケーションが取れたと言ってもいいでしょう。

それほど自分の伝えたいことを正しく伝えることは難しいことなんです。

 

なので相手がすんなり理解してくれなかったとしても、それは仕方がないことなんです。

そもそもの情報が不十分なので、分かってくれないことが当たり前だと思うくらいが丁度いいんです。

 

もしも相手が分かってくれたのなら、それは相手が真剣に聴いてくれたからこそ、伝えることができたと言えます。

つまり聞き手の協力があって始めて、それなりに正しく伝えることができるということなのです。

ということは、相手にわかって欲しいのなら、相手が「聞きたくなる」ように伝えてあげないと、意味がないということなんですね。

 

こちらがイライラしながらトゲトゲした口調で伝えたなら、相手は「はやく終わらないかな」としか考えないので、伝わるはずがありません。

 

また「これから大切な話をするから、真剣に聞いて」と事前に伝えたところで、その話を大切に感じているのは話し手側だけでしかないので、聞き手が真剣に聞いてくれるかどうかはわかりません。

 

大切なのは相手に「聞く価値がある」と思ってもらうことなんです。

 

 

価値ある話とは?

 

ではどんな話が相手にとって価値のある話なのでしょう?

例えば、大きな成長が期待される会社の株情報、リーズナブルな価格で美味しい料理が食べられるレストラン、有名テーマパークにあるシークレットスポット。

その他にも、働いている会社の具体的な経営状況など、これらの情報は価値ある話と言えるでしょうか?

 

その答えは、あるとも言えるしないとも言える、となります。

 

株に関心がある人であれば、成長が期待される会社情報はとても価値がありますが、株に一切関心がない人にとってみれば、どうでもいい話ですよね。

その他の話題も同じです。

つまり相手が関心を寄せている話や、相手に関係があるかないかで、価値は決まるのです。

 

 

 

ただ難しいところは、こちらは関係があると思っていても、相手がそう思っていないなんてこともあるんですね。

だからこそ相手のことを知ろうとすることが大切なんです。

そうすることで、相手が真剣に聞いてくれるようになるために、何を話せばいいかが見えてくるようになるのです。